量子の指
昨年のフリタージュ会議では、ケルヴランとドクターの研究の共通点と相違点についても少し触れている。
ケルヴランの元素転換説は核子クラスターの媒介によって反応が成立しているが、その問題点については『フリタージュの真実』に記載している。しかし核子クラスターという考え方はある意味でわかりやすく、元素転換反応を統一的に理解する方法論としては評価できるかもしれない。
一方、ドクターの実験は非常に独創的で、実験対象となる微生物やフリタージュ反応も多様性に富んでいる。その点は興味深いのだが、それらの全てをCCSで説明できるとは思えない。
すでに説明したように、ドクターの研究には核子クラスターという概念は存在しない。陽子や重陽子はそれに近いかもしれないが、ドクターの研究全体を統一的に説明する理論は今のところ存在しない。
たとえばイオン結合などの化学反応では、電子の手という言葉でそのプロセスを説明しているが、フリタージュ反応には同位体の問題があるので、その選択性を司る量子の指といえるようなメカニズムがあるのかもしれない。
このあたりを理論的に構築することは難しいが、個々の実験における反応メカニズムを絞りこむ上でも有効な概念として検討したいと考えている次第である。
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