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2025/07/26

フリタージュ反応の謎と真実

5月に開催された第4回フリタージュ会議では、ヨウ素からキセノンへの転換反応に関する研究が公表された。しかしこの研究については今のところ真偽不明と言わざるをえない。

その理由は、キセノンを含む不活性ガスは生体組織に不必要な元素だからである。ヘリウムやアルゴンなどもそうだが、不活性ガスは反応性に乏しいので生物にとって有害ではないが、代謝作用によってエネルギーを得られるわけでもない。発酵プロセスによってメタンガスが生成されることはあるが、不活性ガスを生成する転換反応はケルヴランやバランジェ、シューベルなど他の研究者でも提唱した人間は一人もいないのである。もしこの反応が実在するとしたら、それは生物にとってどのような意味があるのだろうか?

たとえばいくつかの微生物がセシウムをバリウムに転換することは、これまでの研究で明らかにされている。福島原発事故のときに注目されていたのは、セシウムに汚染された土壌の植物はカリウムの代わりにセシウムを吸収するということである。ということは、もしかするとセシウムからバリウムへの転換反応は、実はカリウムからカルシウムへの転換反応のダミーなのかもしれないという可能性があるのである。

わかりやすく例えるなら、いまウクライナとロシアは戦争をしているが、当事国とは別の国々がその背後から策を講じているように思われる。戦争というのは建前の正義感や情動的な行為ではなく、見えない流れに巻き込まれて無力に反応する状況なのかもしれない。

生体組織は同位体はおろか、イオン半径や価数の似ている元素を区別することもできないと考えられている。そうするとこれまでの研究で明らかにされた元素転換反応も、そのまま受け入れていいのかどうかも検討する必要があるかもしれない。

実際に観察された現象はたしかに一つの現実かもしれないが、実はその背後に全く異なる真実が潜んでいることも少なくない。フリタージュ研究にはそのような広い視野が必要と言えるのだろう。

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