水の記憶
朔明社から出版されている『MRETウォーター・サイエンス』は2009年のヴィソツキー博士の著作『活性水の応用生物物理学』を翻訳したものだが、これ以外にもドクターは『活性水の生物物理学概論』という著作を2005年に公表している。
実は当初こちらの翻訳を行なっていたが、2009年の著作の方が研究内容も充実しており、MRETウォーターの実験データとしても価値が高いと判断したので、こちらの翻訳を優先することにしたのである。
2005年の研究書は6章構成になっているが、その中でMRETウォーターを直接的なテーマにしているのは第6章だけであり、他の章は水の記憶作用やDNAとの関連性などが取り扱われている。しかし『MRETウォーター・サイエンス』とは異なる示唆に富んだ記述も収録されていて興味深い内容になっている。
たとえば序章は、地球上で最初に生命が誕生したのは水中であるという言葉から始まり、人間も生まれる前は羊水の中で育ち、生まれた後も水の中で生きていると述べられている。
即物的な捉え方としては、私たちは水を吸収して体内に循環させ、排出していると考えているが、実は生命は水から生まれ、水の中に生きているという認識が必要なのかもしれない。
水の音が脳に響くという現象も、実際は私たちの内部に刻まれた水の記憶が呼び起こされているのだろう。
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