黒犬の水域
今月の上旬、山桜を見るために県北の地域を訪れた。すでに満開のピークは過ぎていたが、静かに花びらが散りゆく姿に心が癒される一時を過ごした。
そのときに黒犬の水域にも立ち寄った。かなり以前に天体写真をここで撮影していたが、どこからともなく真っ黒な犬が現れて吠えてきたことがある。
最初は相手にしなかったが、あまりにも吠えてくるのでその犬を追いかけてみた。黒犬は吠えながら逃げていったが、やがて水の音が聴こえてきた。
そこは貯水池から放流される谷川だったが、小春日和に水の音が心地よく響いていた。
よくヒーリングCDなどに「清流のせせらぎ」といった流水の音が使用されていることがあるが、このような音は私にはノイズにしか聴こえないので、非常に苦手である。
たとえばMRETウォーターをお風呂に入れるときの音は脳に響くのだが、水の音にも脳に響くものとノイズにしか聴こえないものがあるのかもしれない。
おそらくこれは、その水の中に含まれているエネルギーの一部が音の響きとして広がっているためだとと考えられる。
同じ楽器でもそれを使う演奏者や曲想によって全く異なる印象が生まれるように、水の音なら何でもいいというわけではないのだろう。
これは水だけではない。食物や人の言葉など、そこにどのようなエネルギーが含まれているのかによって、全く異なる意味をもつものになるのだろう。
自分自身と共振するエネルギーを感じとることがこれからは大切なのかもしれない。
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