過去との対話
『生物学的元素転換』の新版がようやく完成した。さっそく注文して頂いた方もいるが、期待に応える完成度になったと自負している。
今回のオペで重視したのは読みやすさというポイントだが、それは過去の自分自身と向き合うことを意味している。
言葉の感覚というものは時代によって変化するものだが、自分にとってはごく普通であり、違和感を感じることはない。しかし他人の言葉や文章には独特の癖があり、違和感を覚えることも多いものである。
おそらく私の翻訳した文章も人によっては違和感を感じる場合もあるだろう。また原文に忠実な翻訳ほど、かえって分かりにくい表現になることもある。
そこで特に多用しているフレーズを別の表現に言い換えたり、全体的なバランスを考慮して文章を組み換えてみたりしてみた。また読みやすければいいというものでもないので、あえてアクセントとなる所は残しておいた。
過去と現在の自分から生まれた新しい『生物学的元素転換』を楽しんで頂ければ幸いである。
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