コエンビオ社の特許
2015年に発行された『未来のフリタージュ』には、主にケルヴランやドクター以外が行なった2000年代以降の研究が収録されている。しかしその後も様々な研究者が興味深い論文を公表している。
2018年5月に韓国で開催された「放射性廃棄物の処理に対する微生物技術の応用に関する国際会議」は特に注目されるものだが、この会議で韓国のコエンビオ社は数種類の微生物を使用した放射能を低減させる実験を報告している。
この実験の詳細について照会したことがあったが、現在特許申請中のため開示できないという回答だった。
その後の動向は不明だったが、2021年のプレスリリースで放射性物質を元素転換させる世界初の特許を取得したと公表している。
すでにドクターは三つの特許をもっているので「世界初」というのは誤りだが、韓国の特許として正式に認可されているようである。またそのエビデンスとなる研究は韓国の専門誌『原子力産業』にも論文が公表されている。
これらの特許資料や論文は韓国語で記されているので、正確な解読には少し時間がかかるだろう。しかしこの分野で日本が遅れをとるのは残念な気がする。ウクライナ支援は別にしても、そろそろ共同研究を進める体制が構築されてもよいのではないだろうか。
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