2021/12/15
2021/12/11
フリタージュ研究の原点
ヴィソツキー博士は長年にわたって生物学的元素転換の研究を行なっているが、その原点はどこにあるのだろう?
おそらく1989年3月の常温核融合の発見のニュースは物理学者のドクターにとって一つの契機になったに違いない。実際、1992年にはR・N・クズミンと常温核融合に関する論文を共同で公表している。その後、微生物による元素転換反応の研究を開始しているが、それを論文として初めて公表したのは1996年1月のことである。
この最初の論文のタイトルは「培養菌における同位体の元素転換反応の発見とメスバウアー分光法による研究」というもので、ロシアの専門誌『ベストニク・ノビー・メディツィンスキー・テヒノロジー』に掲載されている。
この雑誌のサイト(http://www.medtsu.tura.ru)を見ると医療技術に関する専門誌であることがわかる。つまりドクターのフリタージュ研究に関する最初の論考は医学的知見の一つとして公表されたことになる。
論文の内容としては後の著作に収録されている鉄57の実験だが、ケルヴランがどちらかというと生体組織に含まれる軽い元素を中心に立論していたのに対して、ドクターは鉄やチタン、セシウムといった重い金属元素をメインに実験を行なっている。
来年には25周年を迎えるドクターのフリタージュ研究を、ここで総括的に振り返ってみるのも一興かもしれない。
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