放射能浄化装置〈FRD〉
先日オーストリアのシルビアという女性から突然メールが届いた。彼女はドクターの特許の所有者だと名乗り、いくつかの資料を送付してきた。
その中には私の知らない特許が含まれており、それはドクターのこれまでの研究成果に基づいた放射能浄化装置〈FRD〉に関する資料だった。
その資料には確かにドクターとコルニロバ博士、そして特許申請者としてシルビアの名前が記載されていた。念のためドクターに確認すると、彼女はいわば特許取得のためのエージェントらしい。
シルビアはフランスの原子力企業にこの特許に基づいた装置〈FRD〉を売り込もうと画策したが、日本の原子力企業を紹介されたという。そこでドクターの知人であり、その研究に精通している私に協力を求めてきたのである。
シルビアが送付してきた国際特許は全てドイツ語で50ページを超える分量だった。そのため、まだ内容を精査していないが、好気性・嫌気性微生物を組み合わせて放射性廃水を浄化するプラント・モジュールが〈FRD〉の基本構造のようである。
福島原発の汚染水も数年後には海洋投棄される方針がなし崩しに進められている。この放射能浄化装置〈FRD〉を完成させて汚染水を処理することができれば、困難な環境問題の解決のみならず、原子力業界における技術的なプライオリティーを獲得することにもなるだろう。
それにはまず、この装置を実際に完成させて実効性をアピールする必要がある。先見の明のある企業からの投資を募集したいと考えているが、私たちと志を同じくする方から有益なアイディアを頂ければ幸いである。
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