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2020/09/29

フリタージュ・データベース構想

朔明社から出版されているフリタージュ・ブックスは二つのタイプに大別される。一つは『生物学的元素転換』に代表されるような研究者の著作の翻訳書である。そしてもう一つは『フリタージュの真実』や『未来のフリタージュ』のように様々な資料や論文を一つのコンセプトの下に集約した独自の著作物になる。

実は『フリタージュの真実』はもともとケルヴランの論文集を作成する構想が原点になっている。そのための論文の翻訳や様々な調査を行なっているうちに、偶然にもケルヴランと論争を繰り広げたレオン・ゲゲンと出会い、包括的なクロニクルとして構築する方向へと導かれた経緯がある。

そこにはもちろん私が独自に見出した資料や情報が収録されているが、ストーリーの構成上盛り込まれなかったものも数多く存在する。たとえば関連性の低い派生的な論文やレオン・ゲゲンがケルヴランに送った書簡の内容などがそうである。

そこで、これまでに収集した膨大な資料を整理して、フリタージュに関するデータベースを構築してみようと考えるようになった。これらの資料は英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・イタリア語・オランダ語と多岐にわたる内容なので、ほとんどの日本人には不必要なものだが、グローバルかつ歴史的な視点から捉えるとフリタージュ研究の一次資料として高い価値をもつものといえるだろう。

今のところどのような形態になるかはわからないが、蓄積された資料を整理しつつPDF化の作業に着手している。いずれその集約が進むにつれて、新しい何かが私を導いてくれることだろう。

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