不思議な現象
ヴィソツキー博士はMRETウォーターに関する様々な実験を行なっており、その研究成果は『MRETウォーター・サイエンス』に収録されている。しかしその作用機序の詳細については不明確な点も少なくない。そこで私はこれまでにいくつかの実験を行なってきたが、最近になって実に不思議な現象を観察しており、正直なところ当惑している。
その現象については実験方法も含めて次回のフリタージュ会議で報告したいと考えているが、簡単に言えばクラスレート・モデルと矛盾していることを示唆する現象である。
MRETウォーターの活性処理においてクラスレート構造が形成されることは従来の定説であり、これまでのフリタージュ会議でもドクターの見解として紹介している。それ自体はこれまでの組織的研究の結論として尊重されるべきだが、いくつかの実験による間接的証拠に基づくものであり、絶対的に正しいという保証はない。むしろそれを一つのモデルとして研究を深めるためのオマージュと言えるだろう。
『MRETウォーター・サイエンス』を読まれた方の中にも、はたしてクラスレート・モデルで全てを説明できるのか疑問を感じた人がいたかもしれない。もっともほとんどの人はドクターの言葉をうのみにするしか能がないようだが。
CCSがドドノフからの借り物であるように、クラスレート・モデルはアメリカの化学者L・ポーリングからの借り物に過ぎない。そしてどちらも決め手に欠けることは偽らざるところである。
借り物の知識ではなく、今後実証的な実験を続けることによってMRETウォーターの活性プロセスと作用メカニズムの本質を明らかにしていきたいと思う次第である。
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コメント
明けましておめでとうございます
非常に興味深い。
すべての現象を説明できる理論がないのは事実ですし。
従来なら学校で習ってきたことを活かせばよかったですが、
この世界では手探り状態で忍耐が求められます。
私はそういう世界が好きです。
今年も宜しくお願いします。
投稿: よしの | 2019/01/06 22:14
明けましておめでとうございます。
ドクターの研究は尊重したいと思いますが、それに無前提に依存することなく検証を進めたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
投稿: Frittage | 2019/01/06 22:29