« 2018年9月 | トップページ | 2018年11月 »

2018/10/22

乖離する研究

CCS理論の検討を行なう前に、常温核融合と生物学的元素転換の関係性を踏まえておく必要があるだろう。常温核融合を低エネルギーで核変換が生じる現象と定義するなら、フリタージュ反応は生物組織におけるコールド・フュージョンと言えなくもない。現にドクターはそのような観点の下に両者に共通するメカニズムとしてCCS理論を提起している。

しかし私に言わせると、この認識自体が完全に間違っているのである。低エネルギーで核反応が生じるという共通項だけでコールド・フュージョンとフリタージュ反応を同一視することは底の浅い人間の妄想に過ぎない。常温核融合とフリタージュには理論的にも実験的にも共通する部分は何一つ存在しないのである。

たとえば常温核融合ではいくつかの理論が提起されているが、それらはいずれも個々の実験データにしか適用できない不完全なものであり、コールド・フュージョンの包括的な解釈を提示しえないものである。

それが故に自分の理論の優位性を示すために生物学的元素転換への応用性を主張する者もいる。たとえばTNCFモデルやウィドム・ラーセン理論がそれに該当するが、これらはいずれもフリタージュ反応の理論的解釈には全く役に立たない代物である。

思考回路の単純な物理学者は自らの物理学的知識で宇宙も素粒子も生命も説明できると安直に考えているようだが、真理を追究する志があるなら、もう少し謙虚に自分の知らないことを学ぶ姿勢がほしいものである。

常温核融合の理論がなぜフリタージュ反応に適用できないのか、その顕著な一例としてウィドム・ラーセン理論を検討してみよう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018/10/12

CCS理論の批判的検証

トリチウムの元素転換などの空白領域の問題を解決するにはフリタージュ反応の実体的なメカニズムを解明することが必要である。そのためのアイディアはいくつかあるのだが、実験環境が整っていないため、具体的なアプローチとしては実現していない。

フリタージュ反応のメカニズムとしてドクターはCCS理論というものを提唱している。CCS理論についてはこれまでのフリタージュ会議でも解説されており、また『未来のフリタージュ』にも論文が収録されているが、ほとんどの人は理解できていないようである。

CCS理論について私は『未来のフリタージュ』の中で、「あくまで物理的アプローチの一つであり、フリタージュ反応の本質を解明する試みとしてはあまりに偏向していると言わざるをえない」と述べているが、その見解は今も変わるところはない。

物理学者は統一された美しい理論を求めるものだが、この現実世界は必ずしもその宗教的熱情に与するものではないようである。高名な科学者が哲学や宗教にしだいに傾倒していくのはある種の必然なのかもしれないが、ときにその世界観は深刻な乖離をもたらすことも少なくない。

しかしそれをやみくもに否定するのではなく、適切な理解を深めた上でCCS理論の批判的検証を試みることにしよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/10/03

MRETハイドレーター

MRETジェイドのニューウェーブとして新製品がリリースされたので報告しておきたい。活性水素水生成器のMRETハイドレーターである。

Sl1600mrMRETハイドレーターはMRETジェイドとほぼ同じサイズだが、活性処理と水素水の生成を同時に行なえるところが最大の特長である。製品仕様としては活性処理を行なうアクティブユニットと飲料水を入れるガラスボトル、そして水素ガスを発生させるハイドロユニットの三つのパーツで構成されている。

アクティブユニットとハイドロユニットはMRETジェイドと同様にスマホのACアダプターやモバイルバッテリーで充電することができる。ハイドロユニットは微弱な電流で電気分解を生じるメカニズムで、その電極にはプラチナめっきされたチタン合金が使用されている。

Unit1_2アクティブユニットのスイッチを入れるとハイドロユニットにワイヤレスで信号が送信され、自動的に水素ガスの生成が開始される。またアクティブユニットをOFFにすると、それに連動してハイドロユニットも停止する形式になっている。

奈良で開催した第2回フリタージュ会議で、水素水スティックを使用すればMRETウォーターのマイクロキャビティーに水素ガスを安定して吸蔵させることができると述べた覚えがある。通常の水素水は溶存率が低いため、アルミパウチで密封しても水素が抜けていくが、クラスレート構造の形成プロセスにおいて水素をゲスト分子として吸収させるというMRETハイドレーターの設計思想は非常にユニークであり、高含有量の水素水を常温で保存することが可能になる。

水素水も一時期のブームは下火になったように見えるが、いまだに肯定派と否定派がいるようである。また水素水は植物にも有効という意見もあるようなので、MRETハイドレーターの活性水素水で栽培実験を行なってみても面白いかもしれない。





| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2018年9月 | トップページ | 2018年11月 »