生命の核融合
私たちの体の中には腸内細菌を初めとする様々な微生物が生息している。これらのマイクロバイオームもMCTのような共生状態を確立して生体活動に必要とされる元素転換反応を生じていることは想像に難くない。いわば新しい元素を生み出す太陽が無数に広がる細胞の中で光り輝いているようなものである。しかし生命の核融合をもたらす「視えない太陽」は一体どこにあるのだろうか?
まず結論的な前提として、様々な検証実験を行なわない限り、フリタージュ反応の具体的なメカニズムを生体組織の中に見出すことは不可能である。しかしそれがチャクラや経絡のような存在でなければ、必ず実体的な生体システムとして構築されているはずである。そしてそれはこれまでに導かれたフリタージュ反応の公理や条件を自証するものでなくてはならない。
ここでいま一度ケルヴランとヴィソツキー博士の論点を対比してみることにしよう。ケルヴランが提唱した元素転換説は、一部の例外を除いて比較的軽い元素が水素や酸素といった核子クラスターと融合する反応がメインだった。その実験手法としては非定常収支と呼ばれる定量測定の比較が行なわれ、元素転換のメカニズムは未知の酵素による原子核レベルの酸化還元反応と説明されていた。
一方、ヴィソツキー博士の研究は鉄やセシウムといった比較的重い元素が対象であり、核子クラスターという概念は成立していない。その実験にはメスバウアー分光法や質量分析が使用されており、CCSという特殊な量子プロセスによって生体系におけるコールド・フュージョンが生じるものと解釈されている。
この両者の論点についてはすでにフリタージュ・ブックスでも検討されているが、もう少し別の角度から考察を深めることにしよう。
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