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2018/05/13

フリタージュ研究の深層

第3回フリタージュ会議ではドクターの講演に加えて私個人の見解も補足的に解説したが、参加者の方には少し難しい印象を与えたかもしれない。しかしそろそろ次の段階に歩を進めるべきだろう。私たちは他の追随を許さないレベルまでフリタージュの本質を追究しなければならない。

ドクターはこれまで様々な微生物を使用して多岐にわたる元素転換実験を行なっており、その成果は数々の論文や『生体系における同位体の元素転換と核融合』に記述されている。しかしそれらの内容を受動的に読んだだけでは本質的に理解したとは言えない。その研究背景を踏まえた上で、いかなるアプローチが可能なのかを様々な角度から検討する必要がある。

たとえばドクターは大腸菌や酵母、共生培養菌のMCTやメタン菌を使用して元素転換実験を行なっているが、これらの微生物について少しでも調べたことのある人はいるだろうか?私は誰一人いないと思う。

微生物は好気性と嫌気性、原核生物と真核生物、独立栄養と従属栄養など様々な分類方法があり、また真性細菌、古細菌、真核生物といったドメインにはそれぞれの特徴がある。このようなことは微生物学の基礎だが、こうした基礎知識も知らずにドクターの研究を理解したつもりになってもらっても困るのである。

かなり以前の話だが、ある人はサイト上でドクターの研究を「好気性メタン菌による元素転換実験」と紹介していた。残念ながらメタン菌は全て嫌気性であり、好気性メタン菌など存在しない。その人はメタン菌のことも知らず、ドクターの研究内容も理解しておらず、タイトルを間違えて翻訳してさも知っているようなことを書いていた。人間恥を恥と思わなければ、恥をかくことはないようである。

ドクターが使用している微生物について調べると、当然のことながら様々な疑問が湧いてくるはずである。
たとえば大腸菌は嫌気性の原核生物であり、酵母は好気性の真核生物である。原核生物と真核生物は細胞の構造や分裂形式が異なり、ゲノムサイズも遺伝子の転写制御メカニズムにも格段の差がある。それなのに大腸菌と酵母はなぜ同じフリタージュ反応を生じることができるのか?

少なくとも私はこのような質問を誰からも受けたことがない。それはドクターの研究に表面的な関心はもっているが、誰一人としてその本質を真剣に追究する者がいないことの証左でもある。

私たちはもはやそんなレベルの「ごっこ」に付き合っている暇はない。はたしてフリタージュの本質的なメカニズムの解明にいかなるアプローチが可能なのかを今後検討していきたいと思う。

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コメント

お世話になります。先日量子生物学の本を購入しました。
前回のフリタージュ会議以来この分野に挑戦ようと思いました。
次回までに何か情報を届けられるようにしたいです。
よろしくお願い申し上げます。

投稿: よしの | 2018/05/17 23:23

コメントをありがとうございます。
これからはドクターが着手していない課題を解決していきたいと考えています。
少しずつ問いを深めて頂ければ幸いです。

投稿: Frittage | 2018/05/17 23:50

はじめまして。よろしくお願い致します。
バックナンバーを最初から読ませていただきました。
フリタージュに関するこれまでのお取り組みに敬意の念を感じます。
この記事で書かれた「本質」という表現を目にして、コメントしたいという気持ちになりました。

生命と水の神秘には関心を持ってきましたが、微生物、農業、核廃棄物および産業廃棄物処理などの分野については無知に等しい状態でした。
しかし、これらの分野は今後も重要性を増し、新たに一つの点でも本質が解明できるなら素晴らしいことだと思います。


以前、クマンバチは重くて飛ぶことができないはずなのに実際には飛んでいると言われ、「不可能を可能にする」象徴として用いられたことがありました。
その後、昆虫サイズになると、空気の粘性が無視できない要素になり、空気に粘性があるおかげで飛ぶことができると解明されたようです。
微生物の場合も、既に示唆しておられるように、そのサイズのゆえに、大型生物では無視できる要素が決定的な要素になってくるのはないでしょうか。


これまで書かれた記事から多くの点を学ばせていただきました。
ありがとうございます。

投稿: のだ | 2018/10/18 14:08

コメントありがとうございます。
元素転換に関する研究は限られていますので、学会でのコンセンサスを得ることはなかなか難しいですが、それでもいくつかの手がかりが残されています。
よろしければ『生物学的元素転換』などの書籍も販売していますので、ご覧頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願い致します。

投稿: Frittage | 2018/10/18 14:26

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