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2018/04/20

銀河系のテレパシー

MRETアクティベーターの発振体から照射される電磁波は地球の電離層に存在するシューマン共振に相当する低周波である。これまでに私はこの人工的なシューマン波による植物の栽培実験をいくつか行なったが、その実験結果はMRETアクティベーターの活性効果から予測されるものとは若干異なる状態を示していた。そこでシューマン共振自体についてもう少し包括的な理解を深めたほうがよいのではないかと考えていた。

シューマン共振に関する情報はインターネットでもある程度調べることはできるが、どれも似たりよったりの内容で裏付けを確認できないものも多い。いろいろと調べた結果、スプリンガー社から出版されている "Schumann resonance for tyros"がシューマン共振に関する最先端の情報を網羅していると思われた。

Photoこの本はウクライナの地質学者、アレクサンダー・ニコラエンコと日本の通信工学者、早川正士博士の共著であり、シューマン共振の観測データや分析資料が豊富に収録されている。著者の早川博士はシューマン共振の異常を観測することによって地震を予知することができるという自論をもっており、この本の中でも台湾で起きた地震に関するデータが掲載されている。たしかに地殻プレートのテクトニック・ストレスがピエゾ効果を生じ、それが電離層のシューマン共振に影響を与えると考えれば理論的なモデルとしては成立すると思われる。

この本の中で示されている重要なポイントは、シューマン波は人間の脳波と同じようにそれ自体で独立して存在しているわけではないということである。具体的にいえば電離層の変化によっても変動するし、早川氏によれば地殻の変動の影響も受けている。また銀河系のガンマフレアによる背景スペクトルの変動も生じているらしい。シューマン波が地球の脳波とするなら、それは銀河系のテレパシーといえるかもしれない。そのようなシューマン共振が生物の進化と成長に対してどのような影響を与えてきたのか、少しずつ理解を深めていきたいと考えている。


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2018/04/06

螺旋は続く

2月17日、私たちは早朝にホテルをチェックアウトしたが、会議室を使用できるのは12時からなので、そのままホテルのロビーで待機していた。ドクターは大学からのメールをノートパソコンでチェックしていた。

11時50分になるとホテルから会議室のあるビルに移動した。昨日確認していたが、歩いて5分もかからない場所にあった。到着するとすでに参加者の方が待っていたので、中に入って会議の準備を始めることにした。その後、次第に参加者の方も増えていき、ビデオ撮影を頼んでいた弟も到着した。

今回利用した会議室は無人会議室なので、プロジェクターやスクリーンを自分たちで設置しなくてはならない。参加者の方にも手伝っていただき、ようやく準備が整った。ところがプロジェクターに接続したドクターのパソコンからモニター出力ができない。ドクターはこれまでにこんなトラブルはなかったというが、しばらくいろいろ試してもやはり駄目である。見かねた参加者の方からパソコンを貸してもらい、ともかくもフリタージュ会議はスタートした。

ドクターのフルサイズの講演も久しぶりだが、内容的にはこれまでに行なったものとそれほど大きく変わった所はない。ただ、今回は時間的に余裕があるため、私としても十分な解説を行なうことができた。しかしビデオ撮影していた弟は、訳のわからない話を延々と英語で聴かされてまいっていたようである。

参加者の方は総じて意識が高く、ドクターの講演内容に対して意欲的な質問が多かったことは印象的である。この点は初心者の多い講演会よりは話がスムーズに進んで良かったと思うが、私としてはドクターの講演だけではなく、元素転換やMRETウォーターについて細かく検討する分科会のようなものができれば理想的だと思われた。

実際、ドクターの研究によって全てが解明されたわけではなく、さらに詳細な考察を行なうべき論点も少なくない。この点は今後の課題として検討すべき所だろう。

フリタージュ会議は16時過ぎ頃に終了した。今回は参加者も10名前後と少なく、また質問も講演の途中に解決していったのでコンパクトにまとまったが、やはりドクターの講演をフルサイズで行なうには5時間確保していて良かったと思われる。

その後、ドクターと私はウォーターデザインの久保田先生と活性水に関するディスカッションを行ない、17時に会議室を退出して新横浜駅に歩いていった。途中で久保田先生とお別れして、私と弟はドクターを羽田空港行きの電車に見送った。思う存分レクチャーしたドクターは上機嫌で帰っていった。

思えば横浜は13年前にドクターと初めて会った所でもある。あれから私たちはいろんな場所を旅して、再び横浜で一緒に会合を開くようになるとは夢にも思わなかった。その意味では一つの螺旋が描かれたようにも感じる。ここから次の螺旋がどのような弧を描いてゆくのか、しかと見届けることにしたい。

第3回フリタージュ会議に参加された皆さんに深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


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