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2017/09/07

マクロコスモスとミクロコスモス

リン・マーギュリスという生物学者の名前を聞いたことのある人はそれほど多くないかもしれない。しかし天文学者カール・セーガンの妻と聞くと少しは関心も芽生えるだろう。

リン・マーギュリスがカール・セーガンと結婚したのはシカゴ大学在学中の1957年のことであり、彼女は若干19才の学士だった。その後、夫のセーガンがマクロコスモスの研究を進めていくのとは対照的に、マーギュリスは微生物や細胞といったミクロコスモスの探究を深めていった。
そして1967年に「有糸分裂細胞の起源」という論文を公表する。それは異なる細胞が融合して共生進化するという学説、連続細胞内共生説を提唱するものだった。

それまでの進化論はいわゆるネオ・ダーウィニズムと呼ばれ、たとえば氷河期のような厳しい気候変動に適応する能力をもつものだけが生き残るという適者生存を原則とするものだった。それはいわば競争社会を生き抜く男性的な視点である。

しかしマーギュリスの説く細胞レベルの共生進化論は、原核生物と光合成細菌やミトコンドリアが共生関係を構築することによって光合成を行なう植物や私たち人間のもつ真核細胞が形成され、環境条件の変化に適応進化してきたのだという。これは競合ではなく共生関係を重視する女性的な視点に基づいた進化論である。

この共生進化論がフリタージュとどのような関係性をもつのかを今後検討していきたい。

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