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2017/08/21

夏休みの自由研究

暑い日々が続いているが、この夏の自由研究としてMRETウォーターによるカイワレダイコンの栽培を行なってみた。以下にその概要を記しておきたい。

Imgp3859市販されているカイワレダイコンの種子を20個ずつ選定し、ガラス容器に入れたスポンジにMRETウォーターを浸み込ませて、その中央部にそれぞれの種子を置いた。左側が30分活性水で、右側が60分活性水である。

Imgp3864MRETウォーターは市販の浄水器(東レ・トレビーノPT303)を通した浄水を活性処理して使用した。毎日の蒸発量は少なかったので、最初に活性化したMRETウォーターをスプレーに入れて冷蔵保管し、水分が少なくなったときに補充した。

Imgp3868実験開始から3日目にはそれぞれの種子が発芽の兆候を示した。画像からもわかるように、60分活性水を与えた種子のほうがより多く発芽しているこようにみえる。

Imgp3869実験開始から4日目には、それぞれの種子から新芽が伸びるようになった。この時点から光合成を促進するために、日中にはベランダにガラス容器を置いて日光に当てるようにした。

Imgp3871発芽は60分活性水のほうが多かったように見えたのだが、30分活性水のほうも新芽が出てから成長が早くなったように見える。




Imgp3874それぞれの成長は順調に見えたが、中央に種子を密集させたためにお互いの成長の邪魔するような形になり、なかなか成長できない新芽も現れた。

Imgp3875実験開始から7日目の状態。これ以降はほぼ成長の状態に変化が見られなくなった。30分活性水のほうが生育状態が良いように見える。

Imgp3876実験開始から10日目の状態。成長のピークは超えたと思われたので、この時点で実験を終了した。

Imgp387730分活性水を与えたカイワレダイコンの生育状態。5本ほどの新芽が7cmを超える成長を示している。

Imgp387860分活性水を与えたカイワレダイコンの生育状態。7cmを超える新芽は1本に過ぎない。

ヴィソツキー博士の実験では、30分活性水より60分活性水を与えた植物のほうが全般的に良好な生育状態を示していた。しかし今回の実験では30分活性水のほうが良い結果を示している。

植物の品種によって実験結果のばらつきが出ることはドクターの実験でも示されているので、これはこれとして大らかに受け入れるべきだろう。ドクターが使用したのはウクライナで入手できる野菜の品種であり、また使用された水も日本の軟水とは少し異なる成分が微量に含まれていた可能性もある。

今回の実験では種子を密集させたため、一つ一つの新芽にとって成長環境が最善ではなかったかもしれない。また事前に種子をMRETウォーターに浸していれば発芽状態も異なっていた可能性もある。これらの点は今後の実験で試してみようと考えている。

なお生育したハツカダイコンはドレッシングをかけておいしく頂いた。心なしか苦味が強く感じられたことが印象的である。















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2017/08/06

ポーリングの仮説

ライナス・ポーリングはノーベル賞を2回も受賞したアメリカの生化学者であり、分子構造解析のスペシャリストである。『MRETウォーター・サイエンス』におけるヴィソツキー博士の立論も基本的にはポーリングのクラスレート・モデルを踏襲している。

ポーリングがクラスレート・モデルを提唱したのは1959年に公表された「水の構造」という論文においてであり、ワトソンとクリックのDNA二重らせんモデルとほぼ同じ時期である。ちなみにポーリングは彼らより早くDNAの三重らせんモデルを構想していたらしい。

ポーリングは様々な分子構造の解析を進めるうちに、それらの相互作用によって生体組織の現象を解明できると考えるようになった。そして彼は1961年7月の『サイエンス』に「全身麻酔に関する分子理論」という論文を公表している。それは全身麻酔の作用が大脳に形成されるクラスレート・ハイドレートの微小結晶によって引き起こされるという、極めて独創的な内容になっている。

このポーリングの仮説は半世紀が過ぎた現在でも正しいのか間違っているのかは証明されていないらしい。おそらく彼はクラスレート構造が人間の意識や記憶作用に何らかの形で関与し、それによって麻酔効果が引き起こされると考えていたようである。

ちなみにこのクラスレートの微小結晶は麻酔薬によって誘導されるものなので、MRETウォーターのクラスレート構造とは単純に同一視することはできない。

推測として考えられることはMRETウォーターと同じように、クラスレート構造が形成されると電気的パラメーターが変化することをポーリングはつかんでいたのかもしれない。それによって脳波の伝達やシナプスの結合、ニューロンの反応に影響を与えることは考えられる。

全身麻酔に関する彼の仮説が正しいかどうかはわからない。しかしその立論の背景には、精神活動に対してクラスレート構造が何らかの影響を与えているというポーリングの潜在的な確信が存在している。そして彼の確信を科学的に立証することがこれからの私たちの課題になるだろう。

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