ウォーター・カンファレンス 2017
今年の10月26日から29日にかけて、ブルガリアのソフィアでウォーター・カンファレンス 2017が開催される。(http://www.waterconf.org) これはワシントン大学の研究者、G・ポラック博士が主催するシンポジウムだが、ヴィソツキー博士もインバイティド・スピーカーとして招待されているとのことである。
この学会は過去にも開催されており、今年が第12回目ということだが、ドクターはこれまでにもMRETウォーターの研究や元素転換による放射性物質を含んだ汚染水の浄化処理に関する研究を公表している。アブストラクトを見ると、今回は汚染水の浄化処理に関する追加報告を行なう予定のようである。
G・ポラック博士は水に第四の相があるということを主張されていて、固体と液体の中間状態にそれは存在し、情報の記憶・伝達を行なう機能があるとされている。これだけを聞くとMRETウォーターのクラスレート構造に符合しているようにも思われるが、研究のバックグラウンドを把握しないまま安直に結びつけるわけにもいかないだろう。
また日本の神戸大学からは「アクアフォトミクス」の提唱者であるR・ツェンコヴァ博士が参加されるようである。アクアフォトミクスについては過去にも国際シンポジウムが開催されており、生体分子と水との相互作用を研究する新しいアプローチとして注目されているようである。
ドクターもMRETウォーターと生体分子の関連性を研究していたが、明確な結論が得られなかったので論文にはまとめていないという話を聞いたことがある。もしこのアクアフォトミクスによってMRETウォーターに関する新たな知見が得られれば、『MRETウォーター・サイエンス』に提示されている様々な実験結果についても、その作用メカニズムが明らかになるかもしれない。
この秋にどのような収穫を得られるのか、今から楽しみにしているところである。
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