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2017/01/25

モスクワ・コネクション

先日、モスクワ大学のサイトの中からコルニロバ博士のプロフィールページを発見した。

http://istina.msu.ru/profile/kornilova_alla/

それぞれの論文に直接アクセスできないのは残念だが、コルニロバ博士の研究者としてのキャリアを確認できることは興味深い。ロシア語表記がメインだが、ドクターとの共同研究の経緯も確認することができる。

コルニロバ博士はドクターと20年にわたって共同研究を行なっているが、私自身はコルニロバ博士と直接コンタクトを取ったことはない。以前に広島の会社にプレゼンに行ったときにコルニロバ博士の来日の話も出たのだが、クライアントがまずはドクターから話を聞きたいということで実現しなかった経緯がある。

ヴィソツキー博士の著作や論文でコルニロバ博士の名前はよく目にするのだが、彼女自身が論文を記述している部分は見当たらない。おそらくそれぞれの研究の概要は協議していると思うのだが、その実施はドクターがイニシアティブをとって進めており、キエフ大学ではできない実験や分析の部分をモスクワ大学のコルニロバ博士が担当しているようである。

元素転換にしてもMRETウォーターにしても、その研究の実施においてはキエフ大学のドクター一人で行なったものではなく、モスクワ大学のコルニロバ博士や関連する研究機関の協力によって成立している部分は大きいと思う。

ちなみに前回の特許の代理人のA・D・クダコフもコルニロバ博士の同僚であり、以前にパワーポイントに名前が出ていたエレーナもモスクワ大学の経済学者である。その意味ではモスクワ大学関係者とのコネクションがドクターの研究活動に重要な役割を果たしていることは明白である。

ヴィソツキー博士は純粋に物理的なコールド・フュージョンやCCS理論に関してはプロトン21のS・V・アダメンコ博士と共同論文を出すことが多い。つまり理論物理学に関してはアダメンコ博士とタッグを組み、X線バブルキャビテーションなどの実験物理学に関する研究ではコルニロバ博士と協力体制をとるようである。

ドクターの研究活動をさらに推進するためには、彼らとの協力体制も今後重要になってくるだろう。

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2017/01/03

ヴィソツキー博士の特許資料

昨年の第2回フリタージュ会議のときに、ヴィソツキー博士から教えてもらった元素転換反応に関する特許資料を少しずつ調べている。

2014patent
この特許資料は放射性核種を含有する水の浄化処理に関するものだが、2015年10月25日に公表されたものであり、ヴィソツキー博士とコルニロバ博士の連名で取得されている。ちなみに代理人としてA・D・クダコフという名前があるが、この人物はコルニロバ博士の同僚のようである。

この特許資料はロシア語で記述されているので、すぐにその内容を完全に把握することは難しい。しかしキーワードを見つけて過去の論文と照合すれば、全体的な概要を理解することは可能だと思う。

そこで英文のアブストラクトを少し翻訳してみたのだが、重大なことに気づいてしまった。その文章は明らかにドクターの英語とは異なる記述である。ということは、この特許資料はドクターが書いたのではなく、モスクワ大学のコルニロバ博士と代理人のクダコフがまとめた可能性が高い。

この特許資料は今後ドクターの研究を実用化するうえで非常に重要な資料なので、少しずつ翻訳していきたいと考えているが、ドクターが直接記述したものでないとすれば難航が予想される。しかしとりあえず前に進んでいくしかないだろう。フリタージュ研究に後退はありえないのだから。

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