« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »

2016/11/25

東京講演会

ヴィソツキー博士の講演会は予定時刻を少し過ぎてから開始された。初めに七沢研究所代表の七沢賢治氏の講演に引き続き、ドクターによる元素転換の講演が始められた。

講演内容自体は、5月に奈良で行なわれた第2回フリタージュ会議とほぼ同じだったが、今回は元素転換とMRETウォーターについて各1時間のスケジュールだったため、ドクターにはあらかじめCCSなどの理論的な部分は省略してもらうように依頼していた。
ドクターもその点は配慮してくれたが、それでも時間内に収めるのはかなり厳しい試みだった。

特に今回はこれまでの会議とは異なり、ヴィソツキー博士の研究について予備知識をもっていない方が多かったので、そのあたりもできるだけ配慮したつもりだが、どこまで伝えることができたのかについては定かではない。

もう少し時間があればというのは言い訳になるが、ともかく限られた時間の中でポイントを踏まえて切り込んだつもりである。後は質疑応答のときにフォローしようと考えていたのだが、時間が押して打ち切りになってしまったのは残念だった。

今回の講演会には日本各地から多くの方に参加して頂いた。貴重な時間をさいて参加して頂いたそれぞれの方が、この講演会を通して何かをつかんで頂けたのであれば、ドクターも私も嬉しく思う次第である。また講演会を終始サポートして頂いた七沢研究所の方々には改めて感謝の気持ちを表したい。

人との出会いは一期一会だという。次にこのような機会があるかどうかはわからない。それでもそれぞれの道を進んでいけば、いつかまた肝胆相照らす日が訪れるかもしれない。

本当に頂上を目指している者は、頂上を目にすることはない。自分の足元を見つめて一歩ずつ進むことしかできない。それでも周りの風景はほとんど変わることもなく、登っているのか迷っているのかわからなくなる。しかし、たどり着いた者だけがそれを語ることができるのである。それは遠くから頂上を眺めて一歩も進まない人間にはわかりえない世界である。

いつかまた、たどり着いた所で語りあうことを私もドクターも楽しみにしている。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/11/18

福島から東京へ

福島大学から駅前の除染情報プラザに戻ると、私たちは預けていた荷物を受け取って新幹線に乗りこんだ。東京駅に着くとそこから新宿に向かうタクシーに乗ったが、ドクターはしきりに写真を撮っていた。

東京都庁前の京王プラザホテルに到着すると、都庁を見上げていたドクターはシンガポールにも同じようなツインタワーがあると言っていた。ホテルにチェックインしたあと、七沢研究所の方々と会食をともにしたが、ヴィソツキー博士の研究やこれまでの経緯について相互に理解が深まった一時だった。

翌日、講演会を行なう会場に向かうためにホテルのロビーで七沢研究所のスタッフの方と待ち合わせの約束をしていた。私とドクターはエレベーターでロビーのあるフロアに向かったが、ここでドクターが場所が違うと言い出した。私は不審に思いながらも、そういえば天井のシャンデリアの形が少し違うことに気がついた。

ドクターはここではなく別のフロアではないかと少しパニックになりかけていたので、私はホテルの従業員に別のフロアにも受付けロビーがあるかどうかを尋ねたが、ここだけだという返事だった。おかしいなと思いながらもそのロビーを進んでいくと右手に曲がるコーナーがあり、そこでようやくスタッフの方と合流することができた。

タクシーに乗って講演会の会場となるホールに向かうと、80名ほど収容できる大きな会場だった。これまで私はフリタージュ・ブックスの購入者とお会いしたことは数えるほどしかなかったが、今回の会場は東京ということもあり、以前にお会いした方も何名か参加されていたことはとても嬉しく思われた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/11/08

環境放射能研究所

仮置き場や仮設住宅を見てまわったあと、私たちは再び福島駅前の市街地に戻ってきた。運転手の山本さんに福島大学の場所をたずねると、駅から少し離れた小高い山の中にあるという。「行ってみますか?」と言われたので、つい反射的に「行きましょう。」と答えたのだが、環境放射能研究所からは全く返事が届いていなかった。ともあれ行ける所まで行くだけである。

緑豊かな山あいの道を進んでいくと、福島大学を示す標識が見えてきた。校門のゲートを通過すると経済学部の校舎の前に地図があったので、とりあえず大学の事務局に問い合わせることにした。

事務局に入った私たちは大学の職員に研究所の見学目的を伝えると、研究所の方に連絡を取ってくれた。しかし15分ほど待っても誰も来る気配がない。しびれを切らせてもう一度職員に確認すると、ようやく研究所の職員が現れた。

私が事前にメールで連絡した経緯を伝えると、メールを見落としていたらしいとの返事で、研究所を見学させてもらえることになった。

研究所の職員と私たちは構内の曲がりくねった道を歩いていき、環境放射能研究所の研究棟にたどり着いた。研究棟は比較的新しい建物で、隣ではもう一つの研究棟の増設工事が行われていた。

私たちは職員の方に案内してもらい、様々な分析装置や研究試料の保管室などを見てまわった。また現在は共同スペースの研究室で各研究者が作業に従事しているとのことだった。

Imgp3157a_2大学の職員に元素転換といっても不審に思われるかもしれないので、ドクターは微生物を使用した除染方法の研究をしているとだけ伝えておいた。ドクターにとってはこの研究所の充実した設備はうらやましく思われたようである。ともあれ、結果的に所期の目的を達成することができたことは何よりだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年10月 | トップページ | 2016年12月 »