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2016/10/12

不測の事態

ドクターの講演も聞き、写真撮影もしたので私は会場を後にした。午後からはICCFの参加者はツアーに行くということなので、私は仙台の郊外にあるヒーリングショップを訪れることにした。ところがその道中で不測の事態に見舞われることになったのである。

そのヒーリングショップのサイトに記載されている最寄りの停留所を駅前のバスセンターで尋ねると、9番乗り場から発着するバスがそこを通るというので早速バスに乗り込んだ。

スマホのGマップで調べるとショップの場所は秋保温泉の近くである。ところが30分ほど走った所でバスが急にルートを外れて坂道を登り始める。「おかしいな。。」と思ったが迂回ルートなのかもしれないと考えていると、「終点 百合丘5丁目」というアナウンスが流れる。「終点?」

Dsc_0014_2仕方なくバスを降りたが目的地にはまだ半分も達していない山の中である。「どこだ?ここは。。」少し歩くと「尚絅大学」という施設が目に入った。ともかくこの山を降りないといけない。

40分ほど歩いてようやく元のルートに戻ったが、どこまで歩いてもバス停が見つからない。私のスマホはネットしかできないのでタクシーを呼ぶこともままならない。仕方なくGマップで現在位置を確認しながら歩いていく。しかしGマップではかなり近い距離に見えるのだが、実際にはおそろしく起伏がある道を歩かなければならなかった。

2時間ほど歩いて足が棒になりかけた所でラーメン屋を見つけたので遅い昼食をとることにする。「今ごろドクターは観光を楽しんでいるんだろうな。。」しかしいまドクターに連絡する手段はないし、たとえ連絡が取れてもドクターにはどうすることもできないだろう。

覚悟を決めて再び歩き出す。天候は曇り空だったが、幸い雨は降りそうにない。ICジャンクションを迂回して山あいの産業道路を歩いていると、ダンプカーやトラックが砂ぼこりを上げて立て続けに通り過ぎる。

もう一山越えれば先が見えてくるかもしれない。そう思いながら歩いていくと、バス停らしいものが見えてきた。その時刻を確認していると偶然にもバスが通りかかったので、思わず手を上げて乗りこんだ。「助かったー。」バスはさらにもう一山越えて進んでいく。「こんなところ絶対歩けない。ほんとに良かった。」

そう思って寛いでいたら、バスはまたルートを外れて山の方に登り始める。「まずい。」このまま乗っていても歩く距離が増えるだけだ。私は降車ボタンを押して、また山道を下って元のルートに戻らなければならなかった。

秋保温泉までは一直線のようだが、道が細く、歩道がないところもある。すでに歩き始めて4時間が経過していた。通り過ぎる車に注意しながら足を引きずって歩く。ショップの営業時間は17時までなので、それまでにたどり着かなければならない。最後の力をふりしぼってようやくショップの場所を突き止めたときには16時半をまわっていた。

ヒーリングショップのオーナーには若い頃にお世話になったが、仙台に移転してから訪ねたことはなかった。突然の訪問にも関らずお茶を出して応対してもらえた。いくつか商品を購入したあと、私は足が動かないのでタクシーを呼んでほしいとお願いすると、仙台のホテルまで送って下さるというので、その言葉に甘えることにした。10年ぶりの再会にいろいろな話をしているうちに仙台のホテルに到着したのでお礼を述べてお別れした。夕方の市内にはぽつぽつと雨が降り始めていた。

その夜、ホテルに帰ったドクターが私の部屋を訪ねてきた。仙台の観光を満喫したそうである。私は今日起こった出来事をドクターにはあえて伝えずに、「ショッピングに行ってホテルで休んでいた」とだけ伝えた。こうして何とか不測の事態を乗りこえた次第である。

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