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2016/06/21

第2回フリタージュ会議

やがて開始時間が近づくにつれて参加者の皆さんが集まってきた。今回の参加者は前回の半数程度だったので会場を変更したが、予定時刻にはほぼ全員が到着した。

今回の会議ではメタン菌による元素転換実験とCCS理論、そしてMRETウォーターに関する講演が行なわれた。最初に投影されたパワーポイントの画像はモスクワ大学のエレーナが送ってくれたPDFとは異なるものだったので、ドクターにこれではなくメタン菌のパワーポイントを出してほしいというと、このパワーポイントにメタン菌の実験も収録されているというので、準備した資料と少し異なるが、内容は理解しているのでそのまま進行することにした。

今回の会議の参加人数は少なかったが、意識の高い人ばかりで、前回よりも深みのある議論が行なわれた。会場の時間設定はPM1:00-4:30だったので、議論は盛況だったが、その分もう少し時間がほしかった。最後はドクターと参加者の皆さんとの写真撮影で盛り上がった。

また今回の会議ではドクターが昨年取得した新しい特許についても触れられた。それは放射性核種を含んだ水を微生物の元素転換反応によって浄化処理するというものだが、福島原発の汚染水の処理にも応用可能なものである。その詳細についてはいずれ改めて報告したいと思う。

会議が終了した後、参加者の皆さんとともにビルを出て、ドクターとリムジンバスの停留所に向かう。すると見知らぬロシア人青年が私に近づいて握手を求めてきた。少々面食らっていると、ドクターと一緒にX線レーザー国際会議に参加した研究者だという。そして「自分は今回初めて来日したが、日本人はみんな優しくしてくれた。また日本の伝統文化にも感銘している。」といって日本人代表として私に感謝の意を伝えてくれた。名前をたずねるとドクターと同じウラジミールだという。私は「Please come again.」と伝えて二人のウラジミールを車中に見送った。

今回のフリタージュ会議は時期的・地理的要因から参加者が少なかったのかもしれないが、ディスカッションの内容は非常に有意義だった。そして参加された方々の大半からも有意義だったという感想をメールで頂いた。まだ確定したわけではないが、10月のICCF-20 にドクターが来日されるときにも何らかの会合をもちたいと考えている。来日スケジュールにもよるが、ICCF-20前後の日曜日に首都圏近郊で開くことが望ましいだろう。参加人数はともかく、今回のように意識レベルが高く、ドクターの研究に謙虚に学ぼうとする意欲のある人が望ましい。そういう人には必ずそこに得るものがあるはずである。

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2016/06/10

形あるものの彼方へ

5月28日、AM9:00にホテルをチェックアウトしてフリタージュ会議を行なうビルに向かうと、すでにドクターが到着していた。会議の開始まで時間があるので、ビルの事務室に荷物を預けて再び観光に出かけた。

まずは東大寺に向かい、仏像ミュージアムに入った。昨日訪れたときは夕方だったので閉館していたが、今日はゆっくり鑑賞することができた。ドクターは一つ一つの展示物を眺めながら、ときおりこれは当時のものか、それともレプリカなのかと尋ねてきた。

続いて奈良国立博物館に向かい、様々な仏像を鑑賞する。これまで仏像に特に興味はなかったが、歴史的な作品を目にすると、やはり何かが伝わってくるような感覚をおぼえる。それはおそらく現代の私たちには失われた、崇高な存在を希求する志ともいえるものだろう。ある意味では宗教的支配の道具として利用された側面もあるのかもしれないが、それでもその根底にあるものはゆるぎない祈りの心である。

博物館の二階で少し休憩したあと、会議の準備を行なうためにビルに戻った。すでにプロジェクターとスクリーンが会議室に準備されていたのでドクターがパソコンを接続するが、スクリーンに画面が投影されない。マニュアルがなかったのでプロジェクターの使い方がわからなかったが、しばらく使ってみると何となくわかってきてパソコン画面が投影されるようになった。とりあえず会議の準備も整った形である。

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2016/06/03

奈良観光

5月27日、この日ドクターは学会終了後に研究所のツアーに参加するということなので、PM3:30にリムジンバスの停留所で合流する約束になっていた。それまで私は自由時間だが、前日の観光で疲れていたのでホテルで休むつもりだった。

ところがホテルの清掃が入ったため自室に戻れなくなり、仕方がないのでロビーのパソコンを占有して昨日までの経緯をブログの記事としてまとめた。しかし清掃に5時間もかかるとは思わなかった。

ようやくPM2:30頃に自室に戻ることができたので、外出の準備をして待ち合わせ場所に向かった。この日はよく晴れた初夏の陽気だった。

ドクターと合流すると、まずは興福寺に向かう。五重塔をバックにドクターの写真を撮ったあとは国宝館に入った。ドクターは興味深そうに展示されている仏像を見てまわり、年代や材質をたずねてその保存状態に感心していた。タイに行ったときに横たわる釈迦像を見たことがあるといい、興味深く展示品を眺めていた。

その後東大寺に向かい大仏殿の中も見てまわったが、写真撮影をしながらその巨大さに感心していた。南大門を歩いていくと例によって観光客が鹿とたわむれている。その風景を眺めながら春日大社の参道に向かっていった。

静かな参道を歩くのは心が癒されるものだが、すれちがう人ばかりなので時計を見ると6時前である。これはもしかすると閉まっているかもしれないと思い、途中で参詣をあきらめて引き返すことにした。その後、参道の横にある広々とした草地で鹿がくつろいでいる所を眺めて、この日の観光は終了した。

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