第2回フリタージュ会議
やがて開始時間が近づくにつれて参加者の皆さんが集まってきた。今回の参加者は前回の半数程度だったので会場を変更したが、予定時刻にはほぼ全員が到着した。
今回の会議ではメタン菌による元素転換実験とCCS理論、そしてMRETウォーターに関する講演が行なわれた。最初に投影されたパワーポイントの画像はモスクワ大学のエレーナが送ってくれたPDFとは異なるものだったので、ドクターにこれではなくメタン菌のパワーポイントを出してほしいというと、このパワーポイントにメタン菌の実験も収録されているというので、準備した資料と少し異なるが、内容は理解しているのでそのまま進行することにした。
今回の会議の参加人数は少なかったが、意識の高い人ばかりで、前回よりも深みのある議論が行なわれた。会場の時間設定はPM1:00-4:30だったので、議論は盛況だったが、その分もう少し時間がほしかった。最後はドクターと参加者の皆さんとの写真撮影で盛り上がった。
また今回の会議ではドクターが昨年取得した新しい特許についても触れられた。それは放射性核種を含んだ水を微生物の元素転換反応によって浄化処理するというものだが、福島原発の汚染水の処理にも応用可能なものである。その詳細についてはいずれ改めて報告したいと思う。
会議が終了した後、参加者の皆さんとともにビルを出て、ドクターとリムジンバスの停留所に向かう。すると見知らぬロシア人青年が私に近づいて握手を求めてきた。少々面食らっていると、ドクターと一緒にX線レーザー国際会議に参加した研究者だという。そして「自分は今回初めて来日したが、日本人はみんな優しくしてくれた。また日本の伝統文化にも感銘している。」といって日本人代表として私に感謝の意を伝えてくれた。名前をたずねるとドクターと同じウラジミールだという。私は「Please come again.」と伝えて二人のウラジミールを車中に見送った。
今回のフリタージュ会議は時期的・地理的要因から参加者が少なかったのかもしれないが、ディスカッションの内容は非常に有意義だった。そして参加された方々の大半からも有意義だったという感想をメールで頂いた。まだ確定したわけではないが、10月のICCF-20 にドクターが来日されるときにも何らかの会合をもちたいと考えている。来日スケジュールにもよるが、ICCF-20前後の日曜日に首都圏近郊で開くことが望ましいだろう。参加人数はともかく、今回のように意識レベルが高く、ドクターの研究に謙虚に学ぼうとする意欲のある人が望ましい。そういう人には必ずそこに得るものがあるはずである。
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