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2016/05/27

国際フォーラムでの再会

5月26日、ホテルで朝食を済ませて9時半ごろに再び<IRAKA>に向かう。昨日歩きつかれたので、今日はバスを利用することにした。

観光客に混じってバスに乗り込むと実にスムーズに春日大社前まで到着した。天気は少し曇りがかっていて、湿度が高いことが肌で感じられる。

再び<IRAKA>に到着すると会議が開催されているらしい。受付嬢に声をかけ、ヴィソツキー博士に到着したことを伝えてほしいと依頼した。

ほどなくしてドクターが会場から出てきて、久しぶりの再開を果たした。会議は継続されていたが、ドクターは24日にプレゼンテーションを行なっていて、この日は他の研究者のプレゼンに参加している模様だった。

<IRAKA>のラウンジに移って近況を報告したあと、ドクターに『生体系における同位体の元素転換と核融合』の第2版と『未来のフリタージュ』を渡した。ドクターは興味深そうにそれを眺めたあと、ノートパソコンを取り出し、各研究のパワーポイントを見せてくれた。

ヴィソツキー博士は今回のX線レーザー国際会議に特別に招待されているインバイト・スピーカーである。それはX線バブル・キャビテーションという独自の研究技術で国際的に注目されているからである。X線バブル・キャビテーションについては前回のフリタージュ会議で少し触れたことはあるが、生物学的元素転換の研究とは関連性がないので、これまで取り上げてはいなかった。

会議が終了してランチタイムになると、ドクターは一緒に昼食をとろうといって受付嬢から堂々と二人分のお弁当をもらってきた。そこで前回の筑波の学会のときと同じように、学会に参加していないのに、ランチを取ることになった。食べる前にドクターはランチの写真を撮っていたが、奥さんにそれを送るとメニューの参考になるそうである。

昼食をとった後には、2Fに学会のポスタリゼーションがしてあるといい、付いていくとバブル・キャビテーションのポスターが貼られていた。ドクターは持ち帰るためにそれを外したのだが、サイズが大きすぎるので半分にカットしたいという。私はちょうどリュックの中にイバーソンのパールナイフを持っていたので、それをドクターに手渡した。ナイフでそれをカットしたドクターは会場に備えつけていたビニール製の傘袋でポスターを包んで、コンパクトになったと上機嫌だった。一体何がそんなに面白いのかよくわからないが、ありきたりのことを楽しむという才能はうらやましい限りである。

その後は会場周辺を少し散策したが、天井から垂れているチェーンを見てこれは何のためのものかと尋ねたので、これは雨どいの水滴を伝わせるものだと説明すると、実に面白いジャパン・テクノロジーだと感銘していた。

ドクターは午後の会議にも参加する予定なので、明日以降のスケジュールを打ち合わせて<IRAKA>を後にした。その後、私は春日大社と興福寺に立ち寄ったが、先日と同じくかなり足が痛かった。

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本当の<光>

5月25日、私はドクターと合流するために奈良に出発した。

ドクターからは事前に何度がメールが届いていたが、宿泊先のWIFIの状態が安定していないらしく、メールが確認できないらしい。私は現地に着いてから直接コンタクトをとろうと考えていた。

奈良を訪ねたのは小学校の修学旅行以来である。あまり明確な記憶はないが、それでもいくつかの観光地を訪ねた覚えがある。しかし今回は観光が目的ではない。

観光とは「光を観る」という意味だが、これまで私は観光地で本当の<光>を観たことがない。ただひたすら人の汚した土地があるばかりである。あなたは観光地と呼ばれるところで本当の<光>を観たことはあるだろうか?

むしろ観光地で目にするものは、人目に付かないように移された墓地とか、見えないように捨てられたゴミなどである。それが人間の真実というものなのだろう。

午後3時半に近鉄奈良駅に到着すると、ホテルに荷物を預けてX線レーザー国際会議が開かれている奈良国際フォーラム<IRAKA>に向かった。地図で観るとかなり近い場所に思われたので歩いていくと、結構長い上り坂でかなり疲労を感じる。ようやく到着すると、公園で修学旅行生が鹿を追い回していた。このあたりの風景は昔も今も変わらないようである。

<IRAKA>に到着して会議場を探してみたが、ほとんど人の気配はない。たしかドクターからは会議の後に river excursion に行くと伝えられていた。よくわからないので受付で尋ねてみると、本日の会議終了後に保津川の川下りに行ったとのことで、今日は戻ってこないという。どうりでメールをしても返事がないわけである。

仕方がないので、少し周囲を<観光>してみようと考えた。氷室神社というところに立ち寄り、少し下ったあたりで東大寺が近くにあることに気づいて立ち戻った。たしか修学旅行のときには大仏殿の改修工事が行われていたが、現地に行ってみても本当に当時と同じ場所なのかも思い出すことができない。ともあれ写真を撮りながらひととおり見てまわったが、修学旅行生や観光客が多すぎてすがすがしい土地とは思われなかった。境内では中国か台湾の家族に「Excuse me」と声をかけられ、アイフォンで家族写真を撮ってあげた。

その後、ホテルに戻る頃にはかなり足が疲れてしまった。ドクターに再度メールをしたが全く応答はなく、明日また国際フォーラムに行って合流するしかないと考えて、その日はホテルで休むことにした。

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2016/05/23

ドクター来日

昨日ドクターから無事に奈良に到着したという連絡が入った。

私は25日に現地に向かう予定である。26-27日は特に予定はないので、時間があればドクターと奈良市内を観光し、会議の詳細について打ち合わせをするつもりである。

第2回フリタージュ会議に参加予約されている方は、道中気をつけておいで頂きたい。ドクターも皆さんとお会いすることを楽しみにしている。

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2016/05/06

会議の日程について

フリタージュ会議の概要については先に通知したとおりだが、若干の変更点がある。
ドクターの帰国は29日と聞いていたのだが、新たなメールが届き、29日は間違いで本当は28日だと通知してきた。
28日は会議当日なので、関空までの移動時間を計算するとかなり時間的にシビアなスケジュールになる。
もし可能であれば会議を22日(日)に変更する方がドクターのスケジュールも余裕ができるし、参加できる人も増えるかもしれない。
この点についてご意見のある方は連絡してほしい。それによって会議の日程を調整したいと考えている。

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