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2016/02/23

元素転換に関する空理空論

最近、あるサイトで目にした記事が少し気になったので触れておきたい。それは杉岡氏の「常温核融合は本当だった!」というサイトに掲載されたものである。

このサイトの制作者の杉岡氏は10年ほど前に『生物学的元素転換』を当方に注文され、2005年に横浜で開催されたICCF-12で実際にお会いしたこともある人物である。かねてよりケルヴランの元素転換説に関心をもたれていて、これまでのサイトの記事にもしばしば引用されている。ところが2016年1月23日の記事には、なんと元素転換反応がガン発生の要因ではないかという仮説が述べられているのである。

その記事によると、(1)生物は放射線を浴びるとガンになる。(2)生物学的元素転換と常温核融合の間に関係がある。(3)常温核融合でも放射線が出ることがある。~このような理解しがたい三段論法の帰結として元素転換反応でも放射線が生じる場合があり、その結果ガン細胞が生じるのではないかと述べている。

フリタージュ・ブックスを読まれている方なら理解できると思うが、まず基本的な前提として放射線が生じるのであれば、それは元素転換反応ということはできない。放射性元素の壊変作用による体内被曝である。

また杉岡氏は健康なときには放射線を出さない元素転換反応が行なわれ、不健康なときにはそのメカニズムが異常になって放射線を生じるのではないかと述べているが、一体どのような根拠に基づいてこのような空理空論を唱えているのか理解に苦しむところである。もしそのように考えるのであれば、それを示唆する研究例や実験結果を例示すべきである。

最近ケルヴランやヴィソツキー博士の研究に言及している人もいるが、実際には『生物学的元素転換』さえ読んでいない人もいる。これはフリタージュ・ブックスを読まれている方ならすぐに判別できることである。
この研究領域に真剣な関心を抱いている方はそのような人々の言葉に惑わされず、研究の本質について問いを深めて頂きたいと願う次第である。

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2016/02/02

ゼムリアの結晶エネルギー

『コムソモリスカヤ・プラウダ』にN・ボドナルクの記事が公表された翌年の1974年、『キミヤ・イ・ジン』という科学雑誌に地球結晶体モデルに関する記事が掲載されている。そのタイトルは「地球は巨大な結晶か?」というもので、ゴンチャロフ、モロゾフ、マカロフの共同声明という形になっている。この記事の冒頭部は以下のとおりである。

「海底の中央海嶺と断層が発見された後、いわゆるプレート・テクトニクスが急速に発展し始めた。この理論の提唱者は地殻が相互に接合する巨大なプレートであり、野球のボールのように縫い合わされた形になっていると主張している。このような比喩はかつて古代ギリシャの哲学者のプラトンが述べたものである・・・。」

『キミヤ・イ・ジン』とはロシア語で「化学と生命」という意味だが、現在でも発行されている科学雑誌であり、化学や生物学だけではなく科学全般を対象にしている。(http://www.hij.ru)

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この記事の冒頭部からもわかると思うが、彼らは地質学者ではないがプレート・テクトニクスのことは知っているということである。またこの記事に収録されているイラストでは地球と十二面体・二十面体を重ね合わせ、その交点に1~62の番号を付けてそれぞれの地点の特徴を解説している。

たとえば交点40のガボンには「天然原子炉」が発見されており、交点3はチュメニ油田、交点11は北海油田といった鉱床資源の産地に一致しているという。また交点1のエジプト文明を初めとして、インダス文明やペルー、イースター島などがこのモデルの交点に一致しており、動植物の繁殖と文明の発展はこれらの交点から始まり、それらをつなぐ稜線にそって発達していったのではないかと彼らは述べている。

つまり地球結晶体の交点はいわば結晶エネルギーのパワースポットであり、そのエネルギーによって様々な鉱脈が形成され、また動植物の成長と進化が促進されたというのである。

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