ゼムリア仮説
惑星グリッドについて他者からの情報を流用しているサイトは数多くあるようだが、この『コムソモリスカヤ・プラウダ』の記事を読んだことのある人間はおそらく一人もいないのではないだろうか。
『コムソモリスカヤ・プラウダ』はソビエト共産党機関紙『プラウダ』の青少年向けの新聞だが、N・ボドナルクの記事は次のような少し独特の文章で始まっている。
「何か平凡なものを嘲笑するときには当然と思われることを例示するものである。すなわち2×2=4であり、ボルガ川はカスピ海に流れている。そして地球はもちろん正方形ではなく球形だというのである。・・・」
このような文章に続けてボドナルクはN・ゴンチャロフ、V・マカロフ、V・モロゾフによる地球結晶体モデルを紹介しているが、それは古代文明に強い関心をもっていたゴンチャロフが地球儀の上にエジプト文明やインダス文明などの地点を記入していった結果、それらの地点に何らかの幾何学的パターンが存在するのではないかという着想を抱いたことが始まりだったという。
そしてゴンチャロフはこの着想をエンジニアのマカロフと建築技師のモロゾフに伝え、彼らは数年間にわたって地質学、生物学、気象学、人類学といった様々な分野における調査を行なったという。その結果として提唱されたのがこのゼムリア仮説である。
その後、彼らの作業仮説は『キミヤ・イ・ジン』や『テヒニカ・イ・モロデジ』といったロシアの科学雑誌に取り上げられ、大きな反響を得ることになるのである。
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