ICCF-19
現在イタリアでICCF-19が開催されているが、ドクターもこの会議で新しい研究内容について講演を行なう予定である。プログラムによるとそのタイトルは"Transmutation of Cs-133 isotope to Ba nucleus during growth of methanogenic bacteria of sea sludge"というもので、翻訳すると「海泥のメタン生成細菌の成長過程におけるセシウムからバリウムへの元素転換」という研究レポートのようである。
詳細はいずれ明らかになると思われるが、この研究は従来使用されていたMCTとは異なるメタン生成細菌を採用したものらしい。しかし多様なミネラルが含まれていると推測される海泥という環境条件ではフリタージュ反応を阻害する要因も存在しうるだろう。その点についてドクターに伝えたところ、MCTに匹敵する転換効率が確認されているという。実に興味深い研究である。
ただし、Cs-133は安定同位体なので、もしかするとプログラムの表記ミスの可能性もある。そしてその反応がMCTや他の微生物と同様のメカニズムなのか、あるいは独自の特徴をもつものなのかも重要である。いずれにしてもICCFでのレスポンスを確認したいと考えている。
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