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2014/02/25

<ステラ>での会話

ドクターは和食を希望していたが、この<ステラ>はジャズバー風レストランなので適当な和食がなかったため、ディナーコースを注文した。

ここでの会話はMRETに関する話題が中心だった。現在『活性水の応用生物物理学』の翻訳を進めているが、ドクターは専門的な研究内容が大半を占めているので、それをダイジェスト版にした方が良いと述べた。

ドクターにしては珍しいことをいうものだと思ったが、たしかにMRETウォーターを日常的に使用している人にとってはデバイ・ヒュッケルの理論やベルナール・ファウラーの法則、細胞傷害性作用や調和振動子の概念を理解する必要はないだろう。しかしダイジェスト版を作るにしても、その研究の中で何が重要なのかを理解する必要がある。その意味では全文翻訳が前提になるだろう。

ドクターはアメリカのスミルノフの動向はあまり把握していないらしく、半年前に連絡をとったことがあるくらいだという。スミルノフの動きも目に余るものがあるので、いざというときにはドクターに動いてもらう必要があるだろう。

私たちが会話しているときに少し騒がしい客がいたが、その客が去ったあとにウエイターが謝りに来て結婚式の二次会だったと説明した。「大丈夫です」とは答えたが、本来なら他の客に迷惑になるからと注意すべきだろう。このホテルリッチモンド成田は比較的好ましい印象だっただけに、<ステラ>のウエイターの対応は実に残念だった。

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2014/02/18

成田の散歩

ホテルの部屋に戻り、これまでの経緯をノートにまとめているとノックの音が聞こえた。ドアを開けるとドクターが帰国便の発着時刻を間違えていたという。そこで再びフロントに行き、リムジンバスの予約を変更した。ついでにロビーに置かれていた周辺地図やパンフレットを見てみると、成田山という寺の地図記号が目に入った。しかしこのときの私はピンと来ておらず、寺の多い土地柄なのかなと思ったくらいだった。

変更の手続きが終わるとまた散歩である。成田市街は駅周辺こそホテルが集まっているが、少し歩くとどことなく場末な空気を感じる。駅前から続く電線にカラスの大群がひしめくように止まっていて、ドクターは一定間隔で並んでいるその様子を面白がっていた。やはり特に話をすることもなく歩いていたが、ドクターとの散歩もこれで最後と思うと少しせつない感じがする。南の空には白い半月が浮かんでいた。

帰りぎわにヤオハンというスーパーがあり、何を思ってかドクターはその中に入っていく。何か必要なものでもあるのかと聞いたが、単に見物したかったらしい。何も買わずに二人でその店を出た。

ホテルに戻るとロビーでしばらく雑談する。成田空港の免税店のパンフレットに日本の家電製品やウォシュレットの写真が載っていたので、日本の伝統的な土産物だと笑っていた。ここでは少しMRETに関する話をしたが、植物の栽培に対するMRETウォーターの効果については土壌成分の影響を除去するために無菌栽培を行なったということを聞いた。夕食はそのホテルのレストラン<ステラ>で取ることにした。

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2014/02/07

仙台から成田へ

11月10日。朝食をとるためにホテル7Fのレストランに行くと、すでにドクターは朝食をすませてコーヒーを飲んでいた。窓の外は曇っていて小雨も降っている様子だった。食事をすませたあと、部屋で荷物をまとめてAM9:40にホテルをチェックアウトした。仙台駅にタクシーで向かうが、昨日のタクシーの運転手と同じように今日の運転手も「仙台駅はバスとタクシーの入り口が同じで困る」と言っていた。

駅に着くと新幹線のチケットを買って改札口に入る。上野駅まで戻り、そこから成田に向かう行程である。途中の福島に立ち寄ることも考えたのだが、明日の早朝に成田から帰国することを考えると、滞在は二、三時間が限度と思われた。おそらく福島原発のある沿岸部に近づくことはおろか、観光にもならないだろう。現地を案内してくれる人がいれば別だが、ドクターを安全に帰国させるためには、これ以上知らない土地をさまようわけにはいかなかった。

Fukushima 新幹線が福島に近づくとドクターは何枚か写真を撮り、窓から見える福島の風景を眺めていた。あえて何も語らなかったが、その気持ちは痛切に伝わってくる。私は、いつか再びこの地を訪れようという気持ちを胸に刻みこんだ。

上野に着く頃には天候は急速に回復していた。改札を出ると先日下見していた京成線に乗り換えて成田に向かう。1時間ほどかかって着いた京成成田駅はずいぶんローカルなかんじの駅だった。成田に来るのも今回が初めてだったが、成田空港があるのだからかなりの都会だろうと考えていた。しかしその予想は大きく裏切られることになった。

事前に予約していたリッチモンドホテル成田にチェックインしたのはPM4:00頃だった。渡されたカードキーは部屋に入室するだけでなく、エレベーターもカードキーがなければ乗りこめない方式になっていた。部屋に荷物を下ろすと再びフロントに行き、明日空港に向かうリムジンバスの予約をすませた。

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