光合成細菌の可能性
少し前のことだが、ジャン・モンカドという人からメールが届いた。名前からするとフランス人のようだが、当方のケルヴランのサイトにたどり着いてメールを送ってくれたらしい。
彼は元素転換について調べていると言って、ケルヴランやヴィソツキー博士の研究について問い合わせてきたが、ある動画サイトについても知らせてくれた。それを見てみると日本人らしい研究者が何らかの実験を行なっている映像だった。
少し調べてみると、それは広島国際学院大学の佐々木教授の研究であり、光合成細菌を利用した除染実験を行なっているらしい。(http://biohotlab.com/sasakiken.html)
光合成細菌はEM菌にも含まれており、放射線量の低減に何らかの役割を果たしていることが示唆されている。佐々木教授の研究はあくまで放射性核種の生物濃縮に関するものだが、もしかするとそこには元素転換反応も関連しているかもしれない。ただし、それを実証するには少なくともヴィソツキー博士と同レベルの実験的検証、すなわち閉鎖系における同位体レベルの定量分析が不可欠といえるだろう。
佐々木教授の論文のいくつかに目を通してみたが、光合成細菌を特殊なセラミックに封入するというような点で、少し取り扱いが難しい面もあるようである。しかしセシウムやストロンチウムを吸着して放射性廃棄物を減容化できる点は注目に値する。
ヴィソツキー博士は放射線物理学者なので、どうしても物理的側面からのアプローチがメインになっている点は否めないところである。しかし佐々木教授のような生化学的な側面からのアプローチも、フリタージュ反応の実態解明に役立つ日が来ることをひそかに期待している。
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