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2013/02/26

月の裏側

満月の夜、私は深い山の中にいた。久しぶりに取り出したスワロフスキーAT80にデジタルカメラ・モジュールを接合して月の撮影をしていた。

ドクターが参加するPSAM-2013という学会は4月15日から東京都庁の近くで開催される。そこでフリタージュ会議は前日の4月14日に設定していた。ドクターからの連絡ではすでに学会に提出している論文は査読中であり、2月22日までにその結果が通知されるとのことだった。

その論文のタイトルは「微生物細胞による長寿命の放射性廃棄物の浄化処理とチェルノブイリ・福島地域における自然壊変の問題」というものだが、私はこのタイトルから若干の危惧を感じていた。

おそらくドクターはこれまでの元素転換の研究を踏まえた上で、福島地域の除染と放射性廃棄物の処理について提言しようとしているのだろう。しかし予備知識のない学会の主催者がその論文を査読した結果、どのような判断を下すのかが懸念されたのである。

そこで私はPSAMの事務局にメールを送り、ドクターの論文査読の資料として必要ならいくつかの翻訳論文を送る用意があると伝えた。だがPSAMからは全く回答はなかった。ドクターは査読結果を照会するメールを私にも転送してくれたが、オフィシャル・デッドラインを過ぎてもPSAMからの通知は届いていなかった。

青い月の画像がモニターに流れていくのを見ながら、私は厳しい見通しを予感していた。撮影を終えて車に戻ると携帯にドクターからの着信があった。それによるとPSAMは査読の結果、論文の公表を棄却する決定を下したということだった。

これによってドクターを迎えてのフリタージュ会議の開催は困難な状況になった。残念なことではあるが、少し趣旨を変更して会合を開くというのはいかがだろうか?

現在、微生物資材を利用して除染活動や実験を行なっている個人や団体はいくつか存在しているが、相互に連絡もなくそれぞれが孤立した形で活動を進めている。そこで微生物を活用したバイオ・レメディエーションの可能性について各自が活動を報告し、ディスカッションを行なうということは有意義ではないだろうか。

もちろんデリケートな研究領域なので、外部から干渉を受けたくないという人もいるだろう。だが被災者のため、福島の復興のため、日本の未来のためにという高い志をもって活動している人々が、似たようなことを行なっている他者に対してはきわめて批判的であり、相互に疑心暗鬼というのは器量が知れるというものである。この点については皆さんのご意見をうかがった上で、会合のあり方を検討したいと考えている。

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2013/02/04

MRETウォーター・サイエンス

昨年末から再びMRETアクティベーターの注文をいただくようになっている。新年になって海外から新たに取り寄せたが、為替レートの変動によって送料も大幅に高くなっていた。そこで今年から少し頒布価格を値上げせざるをえなくなった。今後のレートの推移によっては価格を再改定するかもしれないことをご了承頂きたい。

このMRETウォーターに関する研究書の『活性水の応用生物物理学』を現在翻訳しているが、その内容はかなり専門的であり、どのような形でまとめるべきか思案しているところである。無理に完訳をめざすよりも、一般の人に理解しやすい資料として仕上げる方が適切かもしれない。このあたりはドクターが来日されたときに協議してみようと考えている。

『生物学的元素転換』の中ではケルヴランが当時の知見に基づいて活性水について言及しているが、同じように元素転換の研究を行なっているヴィソツキー博士がMRETウォーターの研究を進めていることはきわめて興味深い符合である。断片的にはなるが、少しその所説を引用してみたい。

「水は最も神秘的な化合物の一つだが、現在までのところ分子以上のレベルにおける水の空間構造の問題に対する明白な答えは存在しない。その異例な特質は長い間、独特な組織的特性の古典的実例となっている。」

「科学からかけ離れたマスメディアにおいては、強力な超感覚的特質を明示する人間によって直接的な影響を受けた場合に、水が活性化ないし「チャージ」されると言われている。これらの方法が実際に水の構造に影響を与えうるものなのか、それとも彼らは証人の精神状態に働きかけているのかという問題は将来解決されるべきだろう。」

「さらにマスメディアは、ときおり何らかの活性水がユニークな物理化学的性質をもち、生物の生体活動と多くの病気の治療のために有効な作用を生じうることを報道している。しかし残念ながら、活性水の有効な作用を証明する組織的研究を示す資料は科学的文献には含まれていないのである。」

ヴィソツキー博士はこの著作の冒頭でこのような問題点を列挙した上で、MRETウォーターの様々な科学的特質を解明する研究を進めている。

この翻訳書の完成がいつになるのかはわからないが、いずれにしてもそれを一般に向けて販売するつもりはない。当社からMRETアクティベーターを購入された方にのみ限定頒布する形になるだろう。

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