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2012/08/27

フレンチ・コネクション

レオン・ゲゲンからは農学アカデミーの画像の使用に関して何も問題はないというメールが届いた。送付した<紫の幻影>は無事に農学アカデミーに寄贈され、終身幹事の許可が得られたものと思われる。素性のわからない日本人からのメールには答えなかった終身幹事も、フランス農学アカデミー第5部会会長のレオン・ゲゲンの進言を無視することはできなかったようである。

ちなみにレオン・ゲゲンはいまなお元素転換説を完全に否定しているが、今回の英語版の出版については好意的だった。それは私があくまで公正な立場で彼の見解を紹介しており、そのような私のスタンスを彼が理解してくれたからだと考えている。

一方、フランスの<Rical>はかねてより作成していた元素転換説の記事の中で私の本を引用してくれた。

http://fr.wikiversity.org/w/index.php?title=Recherche:Transmutations_biologiques

<Rical>は"The Reality of Frittage"のフランス語版を制作したいと伝えてきたので、USBメモリーを送付しておいた。完成にはそれなりの時間がかかると思うが、フランス語版のテキストファイルが完成したら、それをレオン・ゲゲンにもチェックしてもらう予定である。

ドクターはICCF-17への参加を控えていたので、少し時期をずらして送付しておいた。ICCFでは4本の論文が公表されたようだが、私は事前にその論文リストを入手していた。それらは全てコールド・フュージョンの理論的研究に関するもので、フリタージュやMCTに関する内容ではなかったので、私はICCFには参加しなかった。ドクターは送った本について「とても興味深い内容なので注意深く読み進める」と伝えてきた。

もはやケルヴランの時代は終わったといえるかもしれない。しかしその正しい理解は現代のフリタージュ研究を適切に位置づけることにつながっている。その意味で『フリタージュの真実』は次なる段階への重要なステップなのである。

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2012/08/13

The Reality of Frittage

"The Reality of Frittage"には少しずつ反響が寄せられている。フランスのレオン・ゲゲンからは本を送付して約一週間後にメールが届いた。ゲゲンは私がフランス語を読めることを知っているので、メールは全てフランス語である。たしかに彼のフランス語はケルヴランやステファーヌ・エニンと比べるとわかりやすい方だが、内容に関するこみいった話になると理解するのに時間がかかる。

今回の英語版の出版について彼は感謝の気持ちを伝えてきたが、表紙に使用している画像について農学アカデミーの許可を得たのかと尋ねてきた。

フリタージュ・ブックスの制作に関して私は基本的に著作権を尊重する立場である。『フリタージュの真実』に収録されているレオン・ゲゲンのインタビューも全て翻訳して、直接本人に了承を得ている。またヴィソツキー博士の翻訳書に収録されている特許資料も、もちろん許可を得たものである。むしろドクターの方から特許資料のファイルを送ってほしいと依頼されたほどである。

フランス農学アカデミーの画像の使用に関しても、アカデミーの終身幹事に使用許可を求めるメールを送っていたが、アカデミーからは何の返事も来なかった。そのため少し画像を加工した形で使用している。

このことをゲゲンに伝えると、もう一冊送ってくれればそれを農学アカデミーに寄贈し、現在の終身幹事の許可が得られるように仲介しようと言ってくれた。そこで彼の指示に従い、アカデミー用としてもう一冊送っておいた。

フランス農学アカデミーの蔵書に加えられることはある意味名誉なことではあるが、アカデミーの歴史における「ケルヴラン事件」の意義を思うと少し複雑な心境である。ともあれ、今回の出版が一つの光明となることを願う次第である。

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2012/08/03

KNPニュース

先日、ふとした偶然で興味深い記事を見つけた。それは今年1月のKNPニュース(Korea Nuclear Power News)に韓国機械研究院のパン・ゲヌン博士が寄稿したものである。

http://www.knpnews.com/news/articleView.html?idxno=4464

グーグル翻訳で目を通してみると、極限環境微生物や放射能耐性菌の話に始まり、比嘉教授のEM菌やキエフ・グループの研究、ケルヴランに関する話題まで包括的に記述されている。なかにはいくつか不正確な部分も見受けられるが、全体的によく調べ上げているといってよいだろう。

そこでこのパン・ゲヌン博士にコンタクトを取りたいと思い、韓国機械研究院のサイト(http://www.kimm.re.kr)を通じてメールを送ってみた。しばらくして返ってきた返事によると、この研究はKIMMではなくKRISSとの共同研究だというものだった。

そこでKRISSのサイト(http://english.kriss.re.kr)を調べてみたが、結局パン・ゲヌン博士とはコンタクトがとれず、それらしい情報も得られなかった。

だが興味深いことに、この韓国機械研究院はICCF-17が開催されるテジョン市にあり、ICCFの会場とは非常に近い位置にある。そこでヴィソツキー博士には一連の情報を流しておいた。

海外ではこのように注目している研究者もいるというのに、日本ではいまだに擬似科学として黙殺されている状況に等しい。おそらくこの分野でも日本は海外にだし抜かれることになるのだろう。

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