新しい<MCT>
ルイ・ケルヴランが生物学的元素転換の概念を公表して半世紀がたった。そして今年の2月15日にはインドのSRM大学で生物学的元素転換をテーマとする世界初のワークショップが開催された。
私は事前にこの情報をつかんでいたが、残念ながら当日出席することはできなかった。だが少しずつではあるが、次第にその全容が明らかになろうとしている。
ここに掲載するのはワークショップの開催を告知するパンフレットだが、生命の海に降りそそぐフリタージュの光をイメージさせる、きわめて印象的な内容である。
このワークショップはインドのチェンナイで開催されたICCF-16の特別
プログラムとして企画されたものだが、ICCF-16のホストを務めたM・スリニバサン博士、SRM大学生物工学部のリチャード・ティラガラ博士、そしてインディラ・ガンジー原子核研究センターのラニ・ジョージ博士が共同でコーディネーターを務めている。
ワークショップの具体的な内容を知るためにこれらの関係者に連絡を取ったところ、ラニ・ジョージ博士から『インフィニット・エナジー』へのレポートと、実際に講演で使用されたパワーポイントの資料の提供を受けた。そこには<MCT>による新しい元素転換の研究が公表されていた。
私はヴィソツキー博士に、彼らのMCTをジョージ博士に提供したのかを尋ねたが、この<MCT>はジョージ博士が独自に調合した共生組織で、キエフ・グループのものとは異なるという。そしてジョージ博士はその新しい<MCT>を用いて元素転換実験に成功したというのである。
これについては実験の詳細について確認しつつ今後検証を進めていくつもりだが、キエフ・グループとは別の微生物組織を使用して元素転換が生じたのであれば、フリタージュ研究の新たな幕開けと呼べるものかもしれない。
ケルヴランの研究から半世紀たったいま、新たな光が生命の海を照らし出そうとしているのである。
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