Course on Biological Transmutations
常温核融合に関する国際会議ICCF-16が来年の2月にインドで開催される。ヴィソツキー博士もこの会議に参加し、最新の研究成果を報告する模様だが、それとは別に<Course on Biological Transmutations>と題する特別講演も予定されている。
http://www.iscmns.org/iccf16/course_on_transmutation.htm
これは2011年2月15日にチェンナイ郊外にあるSRM大学で行なわれるもので、ICCF-16とは別個に、ヴィソツキー博士がこれまでの研究と生物学的元素転換の概略を含めて講演する予定になっている。
昨年の10月にリプリントされたキエフ・グループの著作もインドのペンタゴン・ハウスから出版されており、経済成長著しいインドでは特に放射性廃棄物の処理問題に関連して彼らの研究が注目されているようである。
昨年来日したときの博士との会話が思い出されるが、アメリカのような古大陸の楯状地であれば地層埋設処分も理解できるが、地質学的に4つのプレートに囲まれた地震や火山も多く国土の狭い日本でなせ同じ方式を強引に進めようとするのか理解に苦しむ。たかだか300mの埋設処分場がはたして放射能の減衰する数百年から数千年、あるいはそれ以上の期間、何の問題も生じることなく維持できると本気で考えているのだろうか。
政治家や官僚は地層埋設処分のリスク・マネジメントについてどこまで真剣に考えているのか疑問である。もし埋設処分場が地震災害等によって甚大な被害を受け、その放射能が地下水を汚染して拡散したら、それはもはや原発事故のレベルでは済まされない。あらゆる生命の遺伝子が壊滅的なダメージを受け、動植物は奇形化し、それを口にした人間はガンや白血病を発症して苦しみながら死んでゆく。そしてその苦しみは罪のない子孫にも受け継がれていくのである。
地層埋設処分という政策は、臭いものに蓋をしてあとは誰も責任をとらないという役人の体質を如実に示している。そこには原発と同じように自治体に金を握らせればよいという姿勢が見え隠れする。その政策自体を変えられないのであれば、せめてそこに放射能を減衰させるキエフ・グループのMCT技術を導入してもらいたいものである。
いま私たちが成すべきことは目先のことで折り合いをつけることではない。未来の地球に禍根を残さないように行動を起こすことである。その意味でも今後のキエフ・グループの活動には注目していかなければならない。
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