Nuclear Bio-reactor
ヴィソツキー博士が率いるキエフ・グループはこれまでに様々な培養菌や微生物触媒転換体(MCT)を使用した元素転換実験を行ない、その成果を自らの著作やICCFの論文として公表している。
このMCTは多種多様な微生物の共生組織とされ、環境条件に対する全体的な共生化作用が元素転換反応に大きな役割を果たしていることは『フリタージュの真実』に収録されている論文でも述べられている。だが、それでは一体MCTがどのようなものかについてはいずれの論文にもわずかな記述しか示されていない。
今年9月に来日したヴィソツキー博士は持参したCD-Rに収録されていた二つの動画ファイルを会場で上映した。それはタシレフ博士のRMMテクノロジーに関するものだった。
残念ながらその動画ファイルをここにアップすることはできないが、その中に microbial granules (微生物顆粒)というものが出てくる。ヴィソツキー博士によれば、若干成分は異なるものの、この黒い物質がMCTとほぼ同じものであるという。RMMの動画ファイルではこの微生物顆粒が廃水を浄化処理する実験プラントに使用されていた。
タシレフ博士はこの微生物顆粒をMBC(microbial catalyst)と呼んでおり、1992年に特許を取得しているという。その数年後にヴィソツキー博士に依頼され、元素転換の実験用に成分調整したものを提供するようになった。それがMCTということになるらしい。
ヴィソツキー博士の話では、当初はロシアのガマレヤ研究所のサモイレンコ博士に培養菌の調整を依頼していたが、サモイレンコ博士は高齢で、ウクライナから距離も離れているため、キエフ微生物学研究所のタシレフ博士に協力を仰ぐようになったという。
MBCとMCTがほぼ同じものであるなら、MBCを使用したRMMの実験プラントでもフリタージュ反応が生じている可能性がある。しかしタシレフ博士はあくまで化学的な分析しか行なっていないので、その検証は今後の課題といえるだろう。またタシレフ博士の特許についてもいずれは研究推進のために開示してもらいたいものである。
来るべき年に新たな知見が開かれることを切に願ってやまない。
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