セカンド・パースペクティブ
今年の9月、キエフ・グループは『活性水の応用生物物理学』とともに新作を公刊している。それはインドのペンタゴンプレスから出版された『生体系における安定核種と放射性核種の元素転換』という著作である。
この本は以前の著作『生体系における同位体の元素転換と核融合』の内容を踏襲したものであり、章構成もほぼ同一である。ただしいくつかの新しい実験報告が付け加えられており、増補版と呼べる内容になっている。
またこの新作には世界伝承医学アカデミーの理事を務めるB・M・ヘッジ教授が序文を寄稿している。このヘッジ教授とヴィソツキー博士たちとの関係は不明だが、ロンドン大学の客員教授を務めたこともある人物らしい。
その序文の中でヘッジ教授は「本書は私の長年の苦悩に対する大いなる慰めとなるものである」と語り、これまで携わってきた医療業務の中で合理的には理解できなかった体験を述べている。そしてその中にはインドのアユルヴェーダ医学についても記されている。
アユルヴェーダについては前にも触れたが、西洋科学とは異なる世界観、そして西洋医学とは異なる生命観を持つ医療体系であり、それはセカンド・オピニオンを超えたセカンド・パースペクティブともいえる選択肢と捉えられなくてはならない。
もともと世界中の様々な国は独自の世界観と生命観に基づく、その風土に適した文明が営まれていた。それを西欧の資本主義経済とキリスト教の宣教師が経済的・宗教的支配のために侵略を繰り返し、それぞれの高度な伝統文化が失われ、西洋文明のスタイルが世界のスタンダードとされるようになったのである。
思えばヴィソツキー博士の住むウクライナも私たち日本人から見るとロシアの属国のような印象を受けるが、ちょうど中国と台湾のような関係にあると考えればいいだろう。彼らの研究には大きな勢力には服従しないアイディンティティーを感じるといえば大げさだろうか。
この新作にはMRETで活性処理された培養基による元素転換実験も収録されており、通常の培養基とは異なる転換効率が示されたという。MRETが細胞分裂に影響を与えるとすると、フリタージュ反応は細胞レベルで生じていることを示唆しているのかもしれない。
今後の研究の進展により、やがて彼らの新しいパースペクティブが明らかにされることになるだろう。
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