CASとMRET
最近注目を集めている食品保存技術に「CAS冷凍技術」というものがある。
このCASとはCell Alive Systemの略称であり、細胞を生きた状態で凍結保存するという意味らしい。
先日もテレビ番組で放映されていて、以前にも見たことがあったことを思い出した。
そして、なぜ生きたまま細胞組織を保存できるのかというと、低周波による磁場を発生させて分子を振動させるという。
「低周波?」
折しも新作『MRETウォーター』を完成させた私には、キーワードとして低周波が出てきたことによってCASに対する関心が高まった。もしかするとMRETと何らかの共通点をもっている可能性があるかもしれない。
そして少しばかりCASについて調べてみたのだが、いま一つはっきりしない。
開発者である(株)アピーの大和田哲男氏も、CASによってなぜこのような効果が生じるのか、明確にはまだわからないというような発言をしている。また自然界の磁場を再現するというその処理方法についても、はたしてそれによって分子が振動するのか、あるいは別の特許技術をカムフラージュしているのではないかという憶測が流れている。
だが番組の中では、7年前にCASで保存されたお米を炊いてもほとんど鮮度も変化しておらず、1年前の魚を刺身にできるということも紹介されていた。そして世界各国の特許を取得している状況だという。
もしCAS冷凍に使用されている低周波がMRETに近いものであるなら、細胞組織に含まれている水分がクラスレート構造に変化している可能性もある。しかし今のところ、CASにクラスレートが関連しているかどうかは不明である。
すでにCASは一部のメーカーの冷蔵庫などに利用される予定であるという。すると私たちの知らないうちにCAS冷凍の恩恵を受ける日も近いのかもしれない。
いずれCAS冷蔵庫が発売されれば、CASによる冷凍保存とMRET処理した食品の保存状態を比較することも可能になるだろう。そして私たちは、ありとあらゆる食品や飲料水に当然のごとく電磁波をかけることが普通になる時代が訪れるのかもしれない。
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