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2009/07/31

MRETブックレット

Jul27411 すでにご予約頂いた方もいるが、『MRETウォーター』は現在印刷段階にある。おそらく来週末あたりには完成品が届くのではないかと思われる。
MRETウォーターを調べる動機については前回記した通りだが、今回の著作を制作することになった経緯を少し補足しておきたい。

「活性水の生物物理学序説」の第5章にはMRETに関する具体的な記述が見られたので、私はスミルノフ博士から送付された論文とともに翻訳を進めていた。そして少しずつMRETウォーターの概要がわかってきたのだが、それと同時に私の中で一つの懸念が生じていた。

これまで私が公表してきたフリタージュ・ブックスは、いずれも元素転換という特殊な研究をテーマとする非常に固い内容の著作である。MRETもたしかに特殊な研究に属するものといえるが、これまでの著作のように研究者向けの論文集にするよりも、一般の方にも理解しやすい本を作るべきではないかと考えたのである。

そこで私はスミルノフ・ヴィソツキー両博士に今回のブックレット構想を伝え、論文の提供と翻訳の許可を得たのである。ところがスミルノフ博士は、2005年の著作にはデータ的に不具合があるため翻訳しないでもらいたいと伝えてきた。こうしてそれまで翻訳を進めていた第5章の部分はほとんど使えないことになってしまった。

しかしその翻訳によってMRETの基本的なコンセプトはつかめていたので、それに基づいて私は今回の著作の第1部「MRETとは何か?」を独自に書き下ろした。またこれまでに翻訳したMRETに関する論文の中から重要なものを選別して第2部を構成している。

ほんの50ページほどの小冊子ではあるが、MRETウォーターに関する基礎的な資料としての価値は十分にそなえている。特にアイ・ウォーター・システムを普及販売するバイオプロの関係者にとってはMRETという特許技術の有効性を正しく理解するための重要なアイティムとなるだろう。

MRETアクティベーターやアイ・ウォーター・システムは値段も高価なためにこれまでは人に勧めにくい面があったかもしれないが、活水器という「物」を売ろうとするのではなく、MRETという先進的な技術の有効性について正しく理解してもらうように働きかけて頂きたい。そうすれば結果は後からついてくるだろう。
そのためにも、まずは『MRETウォーター』を読んで正しい商品知識を身につけていただきたいと願う次第である。

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2009/07/24

ライヒマンからの手紙

新作『MRETウォーター』はすでに印刷業者にファイルを送信し、制作見本が届いている。校正が終了すれば再度更新ファイルを送信し、本格的な印刷に入る予定である。おそらく8月上旬には完成する見通しである。

このブックレットは50ページほどの分量だが、MRETウォーターを全く知らない方にも無理なく読むことができるように構成されている。しかし、ここまでの道のりは並大抵のものではなかった。

スミルノフ・ヴィソツキー・コルニロバ三博士の共著「活性水の生物物理学序説」が出版されたのは2005年のことである。当時この本を入手していた私には何を目ざした研究なのか、さっぱりわからなかった。またヴィソツキー博士のMCTとの関連も不明だった。

試しに目次を少し翻訳してみたが、それでも皆目見当がつかなかった。
一例を上げると「実験的吸収スペクトルによるDNAヌクレオチドの分布特性のクラメラーゼ・クローニンゲ法による再構築」などというタイトルが並んでおり、とりつくしまもない内容に思われた。

2005年の年末に横浜のICCFでヴィソツキー博士と会見したときに、この著作について聞いてみたが、今後この活性水に関する研究が進められることになるということを聞き得ただけだった。

私がMRETウォーターについて知ったのは、ある日届いた奇妙なメールからだった。
そのメールはある日本の企業のアメリカ支社のライヒマンという人からのもので、「スミルノフ博士のMRETウォーターについては日本のMr.Takashitaに問い合わせることをお勧めする」といった内容だった。このとき私は初めてMRETウォーターというものの存在を知ったのである。

そのメールはどうやら日本のある企業がスミルノフ博士のMRETに関心を抱いて、アメリカの現地法人に調査を依頼したものらしい。そしてスミルノフ博士に問い合わせたライヒマンが、ヴィソツキー博士から私の名前を伝えられていたスミルノフ博士の言葉を本社に知らせたもののようであった。

その日本企業からは結局何の打診もなかったが、これをきっかけに私はスミルノフ博士に連絡を取り、MRETウォーターがどのようなものであるかを調べるようになったのである。もしあの奇妙なメールが届いていなかったら、私はフリタージュ研究のみに専心し、この新しい著作を制作することもなかっただろう。

世の中には奇妙な偶然が思いがけない展開をまねくこともある。だがそれは人間の眼から見れば偶然に思えるが、結果的にはしかるべき仕事を実現させるための必然的な出来事なのかもしれない。

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2009/07/17

新作 『MRETウォーター』

Jul17410 少し気の早い話にはなるが、新たなるフリタージュ・ブックの完成を予告しておきたい。そのタイトルは『MRETウォーター~細胞を活性化するクラスレート・テクノロジー』である。

かねてより私はMRETウォーターに関する情報の収集と翻訳を続けてきた。そしてその効果について人々の理解を深めるために、このブログでも何度となく紹介してきた。

だがそうはいっても、分かったような分からないような印象をもたれる方がほとんどだったと思う。それはMRETという技術の基本的概念に対する理解とその活性水とされるMRETウォーターについて実体的に把握することが困難だったためである。そのため、知識のない人に限って「どうせ水商売の類だろう」という先入観をもたれることは避けられなかったようである。

今回の著作はそのような人々にもMRETウォーターがどのようなものであるかを無理なく紹介できる内容になっている。

具体的なその中身は二部構成になっており、第一部では「MRETとは何か?」と題し、分子共振作用技術の基本概念やMRETウォーターの特長、水の分子構造の変化やMRETアクティベーターによる簡単な実験などを紹介している。

続く第二部は「MRETウォーターに関する研究論文」というタイトルで、これまで私が翻訳した中から特に注目すべきものを中心に掲載している。

まずはMRETウォーターの物理的特性としてのクラスレート構造やNMRテスト、誘電許容量や電気伝導率、粘性係数のデータを提示しており、ヴィソツキー博士が行なった微生物に対する抑制作用の実験やアルツハイマー病に関連するトランスジェニック・マウスを使った実験、さらにはエイズ患者に対する臨床報告などが網羅されている。

この著作の制作に関しては、すでにスミルノフ博士とヴィソツキー博士から論文の提供と翻訳の許可を受けている。プロトタイプも完成しているので、来月には印刷業者に制作を依頼する予定である。

本書の体裁はA5版・50ページで、一般への頒布価格は1300円を予定している。完成は9月上旬の見通しだが、関心をお持ちの方は予約のご連絡を頂きたい。9月に完成した時点でご注文用の振替用紙をお送りし、お振込み後に随時発送する予定である。

ちなみに今回の著作については、これまでのフリタージュ・ブックスのようにDMでご案内を差し上げることは予定していない。ケルヴランの元素転換説とは少し研究領域が異なるためである。

しかしながらヴィソツキー博士らは、MRETウォーターに見られるクラスレート構造がコールド・フュージョンと関連するものと考えているようである。そう言われると常温核融合の研究には、意外と水を使用した実験が多い。おそらくそのあたりは彼らの次の著作で詳細に記されることになるのではないだろうか。

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2009/07/07

MRETのマウス実験

MRETウォーターのアルツハイマー病に対する効果を検証するものの一つに、トランスジェニック・マウスを使用した実験が上げられる。この実験は2004年12月から2005年9月にかけて、トロント大学神経疾患研究センターの準教授であるポール・フレーザー博士によって行なわれたものである。

その実験手順は生後三週間のトランスジェニック・マウスを二つのグループに分け、通常の水とMRETウォーターを与えて生育させるというものである。通常の水として使用されたのは実験用の純水として知られるミリポアウォーターで、孔径0.2ミクロンのフィルターで濾過されたものである。

これらの水で四か月間生育されたマウスは屠殺処分されたあと、大脳部位をスライスされ、アミロイドプラークの検出処理が行なわれた。そしてアミロイド・プラークの個数や面積などが分析されている。
その結果、水の相違によるアミロイド・プラークの有意な変化は観察されなかったという。ただしMRETウォーターで生育したマウスは全大脳領域が15%も増加しており、また通常の水で生育したマウスより死亡率も低かったという。

この結果を受けてスミルノフ博士は、アルツハイマー病の原因とされているアミロイドの沈着は実は「原因」ではなく、病気の発現による「結果」ではないかという見解を提示している。ちなみに高齢の健常者の脳にも認知症患者と同様のアミロイド・プラークが観察されているという。

この見解はなかなか興味深いものだが、原段階では作業仮説にとどまるものだろう。ただし、MRETウォーターを使用した系統的実験を継続していけば、さらに興味深い実験結果が得られる可能性はある。特に大脳領域の有意な増加は注目すべきものであり、身体の水分代謝や循環器系・泌尿器系の疾患に絞りこんだアプローチを進めることは有効と思われる。

折しも今月にはMRETに関する新しい著作「活性水の応用生物物理学」が公刊されるという。彼らの新しい知見に期待したいものである。

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