生命の根源的知覚
最近入手した本に「Life and Mind- in search of the physical basis」というものがある。こ の本はアメリカの代替療法の研究者のS・サーバという人が様々な研究者からの論考をまとめた論文集の形態として発行したものである。
この本にはヴィソツキー博士とコルニロバ博士も寄稿しており、「鉄同位体の生物学的核融合」というタイトルで鉄54と鉄57の元素転換実験について報告している。
その内容についてはこれまでにも触れたことがあるし、「フリタージュの真実」の中でも同様の実験手順が示されているので、ここで詳しく取り上げるつもりはない。
ただしこの論考の中では、彼らにしては珍しくケルヴランについてのコメントが掲載されている。おそらく専門的研究者だけではなく、一般の読者にも眼に触れることに配慮してことであろう。
彼らの著作『生体系における同位体の元素転換と核融合』の第3章でもケルヴランについて語られているが、その内容はどちらかといえば批判的な傾向をもつものである。ケルヴランが元素転換の介在を示唆している実験について否定的な見解を述べたり、ツンデルとの共同研究の成果に関しても異議を唱えている。
それでもこうした研究領域に関与するものとしてケルヴランの存在は無視しえないもののようである。
二つの鉄同位体の元素転換実験を展開したあとの結論として彼らは次のように述べている。
"These biological transmutations may be very important to and wide spread in nature as C.Louis kervran."
はからずもこの言葉の中に彼らの世界観がかいま見られるといえば大げさだろうか。
この本のコンセプトは、生命のもつ根源的なエネルギー(気や生物場など)とその現象に対する物理的アプローチがテーマとされているようである。たとえば『植物の神秘生活』にも紹介されているクリーブ・バクスターの論文も収録されているが、これは植物のもつ Primary perception(根源的知覚)の存在を追究しているものらしい。
ちなみにバクスター氏は今も健在で独自の研究を進めているようである。(http://www.primaryperception.com)
バクスター氏が述べるように、ポリグラフで検知されるような反応に植物の「根源的知覚」が働きかけているとすれば、会話とまではいかなくても、少なくともYes/Noのような形で植物と対話することは可能になるのかもしれない。そのようなことが技術的に可能になれば、植物がいま何を欲しているかを尋ねることもできるだろう。そして、はたして彼らが実際に元素転換を行なっているか否かも確かめることができるのかもしれない。
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