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2009/03/30

核実験の蜃気楼

フランスといえば様々なブランド品を思い浮かべる人も多いだろう。しかし、そのブランド製品の原材料がどこで生産され、どんな人々が過酷な労働を強いられているかを知る人は少ない。
もちろんそのようなブランド品にうつつを抜かすことが悪いとはいわない。だが、事実に眼をそむけて都合のよい所だけを受け入れようとする人は、いかなるブランド品を身につけても貧相に見えるものである。

かつてフランスの植民地とされていたアルジェリアの話題を耳にするようになって、そんなことを思うようになった自分がいる。
「いのちの戦場-アルジェリア1959」というアルジェリア独立戦争の内実を描いた映画も最近公開された。
またフランスがアルジェリアで行なってきた核実験の被爆者に対する補償もようやく本格的に始まったようである。

どんな人にも思い出したくない記憶があるように、それぞれの国の歴史においても語られざる史実が存在する。
フランスにおいてアルジェリアは、アメリカにおけるベトナム戦争、日本では沖縄のような存在といえるだろう。

このアルジェリアはケルヴランがかつてサハラ砂漠の労働実態を視察に赴いた土地でもあった。またG・シューベルが地質学における微量エネルギー元素転換の一例としてあげたのもアルジェリアにおける地下核爆発実験だった。
アルジェリアは民族解放戦線による独立を果たした後も実質的にはフランスによって経済的に搾取され、イン・エケルの花崗岩質の山脈で核実験が繰り返し行なわれたのである。皮肉なことではあるが、フランスによるこのような植民地政策がとられていなければ、ケルヴランがサハラ砂漠に赴くこともなかっただろうし、G・シューベルが核実験による地質学的データを得ることもなかっただろう。その意味ではフリタージュ研究の歴史的犠牲としてアルジェリアをとらえることもできる。

当時の核実験の詳細なデータはまだその多くが公開されていないと思われるが、フランスが過去の過ちを認めるとともにそのような資料を今後公開する方向に動けば、かつてG・シューベルが示唆したような岩石成分の相対的変動を傍証する新たな資料が得られるかもしれない。

現在のイン・エケルはもはや荒廃した実験場に放射能を帯びた砂塵が舞うだけではあるが、ケルヴランとシューベルがそこに見たフリタージュとは現実に起こったのだろうか。 それとも砂漠の蜃気楼だったのだろうか?

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2009/03/19

生命の調べ

ちょうどコメントを頂いたので奇遇に感じているところだが、今年に入って再びリウマチの症状が再発している。
2年半前はホメオパシーで収まったので、今回もそれで何とかなると軽く考えていた。しかしなかなか今回は手強いようである。

前回使用したN社のホメオパシーのルストックス30Cを海外にオーダーしていたが、一週間ほどたっても届かない。そのうち在庫切れを通知するメールが届いたので、仕方なく国内の業者からA社のルストックスを取り寄せることにした。

ところがこのA社のルストックスは同じ希釈度の30Cであるにも関らず、10日間ほど使用しても全く効果はなく、手指のこわばりはいっこうに改善しなかった。
少し焦りを感じた私はドラッグストアのリウマチに効くとされる薬を買って服用してみた。5000円ほどの値段だったがこれも全く薬効は感じられなかった。

リウマチの発症患者は女性に多く、しかも30~40代が多いという。私もどちらかという貧血気味の体質なので、血行を促進するという薬用酒をMRETで活性化して飲んでみたが、これもほとんど功を奏するものではなく、かえって腎臓に負担をかけているような感覚を受けた。

流れはまずい方向に向かっていたが、そうこうするうちにN社のルストックスが届き、またリウマチに効能をもつというハーブのサプリメントを入手した。この両者のおかげで少し症状は改善に向かい、現在に至るまで何とか安定を保っている。

それにしても製造会社によってホメオパシーの効果が異なるとはどういうことなのか、少し理解に苦しむところである。代替療法の世界では同じような製品も異なる効果をもつ可能性があるのかもしれない。
またリウマチや関節痛に効果のある薬が全く効かなかったのも奇妙な感じがする。

ただ病院に行って診断を受けたわけではないので、私の症状がいわゆる慢性関節性リウマチの初期症状なのかどうかは確言できないところだが、通風などの類似疾患とは異なる感じがするのも事実である。
またリウマチは左右対称に症状が出るとのことだが、私の場合は右手が左手よりこわばりが強く、血行も良くない。手を合わせると必ず右手の方が冷たいという異常な症状である。

MRETウォーターもリウマチに対して効果的であれば良いのだが、今のところMRETのリウマチに対する改善報告は得られていない。
MRETウォーターはガンやエイズ、アルツハイマーに好ましい影響を与えることが確認されているが、これらは腫瘍系疾患、ウイルス性疾患、そして神経系疾患であり、リウマチのような免疫不全疾患とは少し畑がちがう。
リウマチのような膠原病の中にはウイルス作用によって発症するものもあるらしいが、直接的な効果はあまり期待しない方がいいかもしれない。ただし薬理作用を増強する補助的な効果はあるだろう。

ともあれこの初期症状のうちにいろんな角度からたたいておく必要はあるだろう。漢方なども調べているが一部の漢方薬にはあまり良くない成分も含まれているという情報もある。このあたりは慎重に調査を進めなければならない。

難病といわれるものは物質的レベルで対処しても必ず効力を失うものである。リウマチ新薬のリウマトレックスも数年で効かなくなるらしい。農薬に対する耐性のようなものが生じるようである。
そうであるなら手探りでも「波動レベル」の対応策を探っていく必要があるだろう。

私たちの体は物質でできているが、意識の作用や精神活動は指向性をもつ波動ととらえることもできる。
そして生命体はそのような固有の波動が複雑にからみあい、生体活動を見えないレベルで制御していると考えることもできるだろう。結果としての現象のみにとらわれている現代科学は、そのような波動レベルの機能性については否定的なのかもしれない。

しかし波動レベルのアプローチを行ない、その効果に応じて自分の症状を読んで自分自身の波動を本来のものに回復させていく。それこそがこれからの自立したセルフ・メディケーションのスタイルになっていくのではないだろうか。
それは私たちが自分自身を本当に生き、自分の調べを奏でることにも大きな意味をもつものとなるだろう。

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2009/03/11

電磁波とMRETシールド

最近私はある事にハマっている。それは電磁波シールドである。
事の発端は海外から高級CDプレーヤーを購入したことにある。かなり以前のモデルにはなるが、ミュージカル・フィディリティーというイギリスのオーディオブランドのCDTという真空管式CDプレーヤーである。

実はこのCDプレーヤーを私は10年ほど前に入手していたのだが、4~5年前にトラッキングがおかしくなって使用できなくなっていた。修理に出したのだが修理不能として返却されたまま飾り物になっていた。
ところが最近偶然にも同じ機種を見つけて首尾よく入手することができた。
これまでホームセンターで買った小型のCDプレーヤーをつないでいたが、やはり高級品は音の艶や深みがちがう。そこでもう少し音の響きをよくするにはどうすればよいのか、オーディオ雑誌をひもといてみた。

RCAコードを高級品に替えるとか真空管を軍用のものに交換するとグレードアップするらしいが、お金をかけると良くなるのは当たり前なので面白くない。内部のコードに銅箔テープを貼ると、電磁波が軽減され音質が上がると書いていたので、半信半疑で試してみた。

すると理由は分からないが、明らかに音の響きが良くなったように感じられる。それぞれの楽器の音像がより明瞭になったような印象を受けた。
これに味をしめて私は、スピーカーとしてつないでいたB&Oも分解して内部のコードやトランス、スピーカー部に銅箔テープを貼ってみた。これもかなりの音質向上効果が感じられた。

たまたま簡単な電磁波チェッカーをもっていたので、どのあたりから電磁波が出ているのかをチェックしながら貼っていったのだが、やはりトランスなどの電源部やモーター、基盤でいえばコンデンサーやコイルの部分からより多くの電磁波が出ているようだった。

CDプレーヤーでこれだけ効果があるのだから、他の家電製品でも効果があるのではないかと考え、電気ファンヒーターや加湿器、ビデオデッキ、パソコンなどを分解して銅箔テープを貼り付けていった。
特にパソコンはハードディスクからの電磁波が非常に強い。本当はメーカーが十分な電磁波対策をすべきなのだが、彼らは安く作ったものをいかに高く売るかということしか考えていない。一日中パソコンで仕事をせざるをえない人の健康など考えてはいないのである。

パソコンの分解マニュアルにしたがってハードディスクを取り出し、できるかぎり銅箔やアルミ箔のテープで覆ってみた。また電磁波の強度に応じて内部のパーツにもテープを貼った。ただし基盤部はショートのおそれがあるので、その辺は気をつけて作業しなくてはならない。
完全に電磁波を遮蔽できたわけではないと思うが、ハードディスクの作動音も静かになり、エラーも減ったように感じられる。

このテクニックを例えるなら、大きな部屋で話している人々を個室に分けるようなものといえるだろう。家電製品の多くはそれぞれが特有の電磁波を発生する基盤やパーツ、コードやコイルがひしめきあっている。それがおたがいにとってのノイズとなり、正常な作動を阻害する要因となるのだろう。

ちなみにスミルノフ博士は電磁波の影響を軽減するMRETシールドを開発しており、私もバイオプロからチップを入手したことがある。しかしその説明書には家電製品に応じた簡単な使用個数が書いてあるだけであり、適当に貼れば効果があるような印象だった。
アメリカ人は、こうした大ざっぱでいいかげんな性格が現在の世界情勢をまねいたことを、しかとわきまえなければならない。そのルーズな性格には世界が迷惑しているのである。

MRETシールドを貼るのも結構だが、その前にまず電磁波測定器などでどのパーツから特に電磁波が出ているのかをまず正確に把握する必要がある。そして内部のパーツに銅箔テープなどを貼って電磁波を軽減させ、その上で必要であればMRETシールドやチップを直接そのパーツに貼り付けるのがベストである。
携帯電話の場合はなかなか素人が分解するのは難しいのでMRETシールドが有効だろう。

電磁波を長時間浴びているとやはり免疫力が弱ってくるようである。MRETウォーターの発振体に使用されている低周波は生体細胞に親和性があるようだが、高周波の電磁波はシールド対策を講じるべきだろう。
これからの時代は波動レベルで健康を考えなくてはならないようである。

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2009/03/04

登頂計画のスタート

送付していた『フリタージュの真実』の英文ファイルにヘルムートがコメントをつけて返信してきた。
あまり期待してはいなかったがなかなか細かくチェックを入れており、やはり他人に見てもらうことは意味があると思える。

これまで私はケルヴランの著作や論文を翻訳して3冊の本を制作してきた。それはいずれも誰の手も借りず、翻訳・校正・入力・制作の全てを独力でなしえたものである。しかし協力者が得られるのであればそれにこしたことはない。私と同じレベルとはいかないまでも、少なくとも違う視点から意見をもらうことができるからである。

今回のプロジェクトは私の文章を含む英訳が主体になるが、ヘルムートの英語表現も完璧ではないにしても、私個人ではなかなか気づくことのできない点を指摘してくれている。彼の訂正やコメントをそのまま受け入れるというわけではないが、より完成度の高い作品に仕上げるために今後議論を深めていく必要はあるだろう。

また私の文章を除く『フリタージュの真実』の資料のほとんどはフランス語である、英訳する際には私の日本語の文章とフランス語の原文を対照して翻訳している。
フランス語の中には英語とほぼ同義の言葉も多く、それらをそのまま流用できる部分もあるが、基本的にはフランス語を英訳するという忠実性よりも私の日本語を英訳するという観点を優先的に考えている。
同じ由来をもつフランス語と英語にしても、現代の使われ方としては少しニュアンスの異なるケースも多い。別の言葉を使用する方が文意を正確に伝えられる場合もあるのである。

問題はこうした点をどこまでヘルムートが汲み取ることができるかだが、それについては今後すり合わせを行なう必要があるかもしれない。
例えに出すのは失礼かもしれないが、ヴィソツキー博士やスミルノフ博士の英語は非常に読みにくいものがある。研究内容は興味深いのだが、これでは素人が読もうとしても必ず途中で挫折するだろう。

山登りは厳しいものだが、ルートを整備していけばより多くの登山者が安全に登頂を目ざすことができる。今後の計画の重点はそこにおかなければならないだろう。

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