« 錬金術師の夢 | トップページ | 想念の結晶 »

2008/10/03

フリタージュ・マトリックス

ヴィソツキー博士らの研究に「ウォーター・マトリックス」というものがある。これは水の記憶作用をクラスレート・ハイドレート構造をもつ分子モデルによって解釈しようとするものである。

この水分子のクラスレートは水の加熱や冷却など様々な方法によって生成するようだが、この構造の中にマイクロキャビティーというオングストロームレベルの包接空間が形成される。周囲の温度変化によってこの中に水分子が取り込まれる緩和時間と放出される緩和時間に格差が生まれることによって水の記憶作用が生じているというのが彼らの見解である。

このマイクロキャビティーを形成しているのも当然水分子なのだが、その中に取り込まれた水分子はマイクロキャビティーの水分子と反応することはなくなり、いわば特殊な「疎水性」の状態になるという。
疎水性というと高校で習ったコロイドの性質だが、水分子そのものが疎水性になるというのはきわめて特異な状態であり、常識的には考えにくいだろう。

たしか子供の頃に、ボールの中が中空になっていて、そこにさらに小さなボールが入れられた玩具があった。そのボールを投げると内部のボールが内壁にぶつかって渦を巻くような飛び方をするのだが、マイクロキャビティー内の水分子の状態も例えるならそのような状況にあるのかもしれない。

彼らはそれがMCTなどによる元素転換反応とも関連していると考えているようだが、ここでふと思うのは、原子核の内部にもこのようなクラスレート構造の可能性があるのではないかということである。

ケルヴランは元素転換が生じる要因として核子クラスターの存在を示唆したが、他にもR・ムーンなどが原子核内の核子が正立体に基づく配位構造をとっているのではないかという仮説を提示している。
もし核子がクラスレートのような構造を形成して、別の核子を吸収・放出するマイクロキャビティーのような機能をそなえていれば、そこに吸収された核子は「記憶を保持したまま」、周囲の核子とは一時的に反応しない状態になる可能性もあるのではないだろうか?

ヴィソツキー博士はさすがにそこまでは述べていないが、もしこのような考え方を進めていくなら水の記憶だけではなく、「原子の記憶」をも説明するフリタージュ・マトリックスという作業仮説も成立してくるのではないだろうか。
そしてそれは、彼らの示したフリタージュ反応を本当の意味で説明するものになるものなのかもしれない。

|

« 錬金術師の夢 | トップページ | 想念の結晶 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/158760/42670896

この記事へのトラックバック一覧です: フリタージュ・マトリックス:

« 錬金術師の夢 | トップページ | 想念の結晶 »