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2008/05/16

錬金術師の道程

すでにお気づきの方も多いと思うが、昨年の夏に制作した「生物学的元素転換」はすでに完売している。もし購入を希望される方は、在庫はあまりないと思うが長生堂センターかサン・スマイルまでお問い合わせ頂きたい。

「生物学的元素転換」は基本的な入門書なので新しい形で制作する必要があると思うのだが、「フリタージュの真実」を完成した今、再び私製本として制作することは考えていない。もちろん同じような形で制作してもよいのだが、できればオンデマンドの形でリリースしたいと考えている。

だが制作を外注するには、まず原稿をWORD化する必要がある。ある程度のテキストはWORD化してあるのだが、「生物学的元素転換」にはいろんな図表もあるので、まだ完全なものにはなっていない。さらに一定のロットをオーダーするには制作資金もそれなりに必要である。残念ながら現段階では「フリタージュの真実」も制作費用の原価償却が取れていない状況なので、制作の予定はいまのところ未定である。

そして内容についても今回大幅な改訂を進めようと考えている。「生物学的元素転換」をお読みになられた方はおわかりだろうが、元素転換に関するケルヴランの基本的な概念を理解できる著作であるとともに、その一方で時代的・内容的違和感を覚える部分もある。特に第9章以降のアインシュタインや当時の原子物理学の話題に依拠した内容は現代のわれわれの関心にはそぐわないものである。それでもこれまでは原書にできるだけ忠実にという方針でそのまま収録していたが、今回の改訂ではこの第9章以降の約20ページを完全に削除し、これまでの調査に基づいた形で新しい原稿を書き下ろそうと考えている。

その一応のタイトルは「錬金術師の道程」と名付けているが、1960年に元素転換説を公表する以前にケルヴランは何をしていたのか、その辺りについても限られた資料から読み解いていきたいと考えている。
はからずも最近になってケルヴランの1951年の論文を入手したのだが、これは電気工学に関するもので「ウィーン・ブリッジとネルンスト・ブリッジによる皮膚のインピーダンス測定の解釈」というものである。

ここでいうブリッジとは比較抵抗測定のための回路で「電橋」と呼ばれるものだが、おそらく皮膚電気抵抗を測定するバイオフィードバック装置などに使用されるものと思われる。ケルヴランはこの論文の中で従来使用されていたウィーン・ブリッジ、ネルンスト・ブリッジを独自に改良した回路「ケルヴラン・ブリッジ」を提示している。これは生命の錬金術師がかつて電気工学においてもその才能を示していたというきわめて興味深い論文である。

制作作業については先のような条件があり、いつ実現できるかは不明だが、以上のような調査内容を踏まえ、「フリタージュの真実」にはストーリー上盛り込めなかったものも取り入れていきたいと考えている。

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