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2007/12/21

大いなる闇の中で

プロトタイプはもう少しで完成する。あとはヴィソツキー博士の論文の翻訳を完成させ、終章を締めくくるだけである。
しかし苦しい。頂上は目に見えているはずなのに、これほど苦しい状況になるとは。。まるで目に見えないものに手足をつかまれているような感じがする。

思えば今年は私にとって厄年であった。それをどうこう言うつもりもないが、これほど忌まわしい一年もなかったような気がする。
病気にかかったことは自分にも責任がある。しかしその後の流れは現在に至るまで悪化の一途をたどるものだった。車を運転していて暴走族と警察沙汰になったり、原因の分からないパソコンの異常も作業の著しい妨げになるものだった。そしてこの年の瀬にも身辺に穏やかならぬ状況が生じている。

おそらく年が変わってもこの流れは変わらないだろう。そこでしばらく身を潜めてプロトタイプの完成に集中しようと思う。それまではこのブログもいったん休止することにしたい。
プロトタイプが無事に完成したら、万一のことを考えてしかるべき人物にそのファイルを託しておくつもりである。

本当は来年の春頃までに完成度を高めてリリースしたいと考えていたが、もしかするとその時間はないのかもしれない。

特に今回の著作はこれまでの翻訳書とは異なり外注制作を予定している。すでに画像・グラフの組み込みやある程度の編集も終わっているので、仮に不測の事態が起きたとしても制作には支障を来さないはずである。

今の流れが好転し、不安が杞憂に過ぎないものとなれば、来るべき新春に新しい本の概要についてお伝えすることができるだろう。その時が無事に来ることを切に願ってやまない。

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2007/12/13

MRETの作動原理

今年も残すところあとわずかだが、フリタージュ・ブックの制作を含め、すでに来年度に向けた計画は進行しつつある。MRETに関する調査もその一つではあるが、その作動原理の概要についてかなり詳しいことがわかってきた。

バイオプロの製品のアイウォーター・システムの他にも携帯用のセルフォンチップやユニバーサルチップにはMRETの技術が応用されていると表記されている。しかしこれらのチップは電磁波を照射するのではなく、パソコンや携帯電話の電磁波を緩和する製品である。それなのにどこにMRETが応用されているのか、答えられる人は少ないだろう。
アイウォーター・システム(およびMRETアクティベーター)では電磁波の照射によって水の活性作用をもたらしているが、実は重要なのは電磁波照射よりもその発振体に使用されているポリマー化合物にある。

ほとんどのポリマー化合物は非常な柔軟なアモルファス・ソリッドだが、一部のエポキシ系ポリマーはその分子構造の中に結晶部分が含まれている。そしてビスフェノールAや液体レジンなどを混有する誘電率の高いエポキシ系ポリマーは外的な電磁気作用によって分子構造の結合に関わる電子と非結合の電子が置換される現象を生じる。それによってこのポリマーは吸収した電磁波を別周波の電磁波に変換し、そのエネルギーの一部を熱として放出するのである。

これでもうおわかりだろう。バイオプロのセルフォンチップやユニバーサルチップにはMRETの発振体に使用されているものと同じエポキシ系ポリマーが使用されているのである。このポリマーによる電磁波の周波数変換がMRETの作動原理と考えてよい。

ただし水の活性作用を生じるには電磁波の方にも一定の条件が必要であり、発振体に使用される場合にはそのあたりも調整されていると思われる。以前に活性水のクラスレート・ハイドレート構造についても述べたが、その関連についてはまた改めて報告したいと思う。

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2007/12/06

創造者のテーゼ

新しいフリタージュ・ブックスのプロトタイプは90%完成したといえるだろう。残る10%は二つの5%に分けられる。

一つはロング博士の行なった元素転換の追試実験である。この実験はイギリスのヘンリー・ダブルデイ研究協会の後援によって行なわれ、同協会から20ページに及ぶレポートが1971年に公表されたそうである。
しかしながら特定の専門誌や学会に報告したものではないので、36年が経過した現在、このレポートを入手することは不可能に近い。
ヘンリー・ダブルデイ研究協会は現在ガーデン・オーガニックと名を変えて有機農法の普及活動を行なっているが、以前にこのレポートに関して問い合わせてみたものの回答はなかった。またロング博士について言及している人間にメールを送ったりもしたのだが成果は得られていない。
この実験については断片的な資料が得られているだけなので、それに基づいて可能な論点を示していく以外にはないだろう。

もう一つの5%、それはケルヴランが最後に残したテーゼである。
生物学的元素転換が実在するかどうかという事自体は関心を持たない人にとってはどちらでもよいことだろう。
仮に実在するとしても、元素転換の効率を考えるとそれを技術的に応用することはなかなか難しい。
だが太陽のような巨大な恒星の内部でしか起こりえない核反応が、目に見えないほど小さな生命体の中で生じているとしたら、それは私たちの生命観や世界観を大きく塗り替えるものである。
実際客観的に見てケルヴランの研究にも、またそれを否定した科学者たちが行なった反証実験にも問題点があり、どちらが正しいという単純な比較考量は難しい。しかし彼がその生涯を通じて提示したパースペクティブは今なお現代的な価値をもっているのである。
簡単に表現するとそのテーゼは「生命は物質とは別の領域に属する存在であり、原子レベルで自らを創造する可能性を秘めている」ということになるだろう。
この創造者としての生命像は、従来のエントロピーの坂道を這い上がろうとするベルグソン的生命とは全く異なる世界観へと私たちを導くものである。
最後の5%はそのあたりを踏まえて締めくくりたいと考えている。

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