« 過去と未来のフリタージュ | トップページ | エネルギーを楽しむ時代 »

2007/11/15

彼の地人なく

先日久しぶりにドイツのヘルムートからメールが届いた。ヘルムート・ラサルシクはハンブルクの高校教師だが、ドイツでケルヴランのサイトを開いているので、ケルヴランに関する海外の情報を求める人はよく目にするはずである。
ヘルムートはケルヴランに関するウィキペディアのページを更新しているが、ケルヴランについての学位についての情報を求めて私に連絡してきた。
ケルヴランのサイトを開設しているものの、ヘルムートはその著作を3冊しかもっていない。またフランス語もあまり得意ではないらしい。
私にしてみれば、ケルヴランに関してヘルムートに教えることはあっても学ぶものは何もない。その意味では勝手なときにしかメールしてこないドイツ人をあまり歓迎しているわけではない。しかし、私の知るところを少しだけ教えておいた。
キリストの青年時代が聖書に記述されていないのと同様に、錬金術師の正確なプロフィールについては確証のとれない情報が多い。そしてほぼ全ての資料には"Proffessor Kervran"と記されているが、"Dr.Kervran"という記述はされていない。つまりケルヴランは博士号を取っていないということらしい。

このあたりについては『レゾ・プレザンテ」の論争においてG・ゴアが、ケルヴランは経歴を詐称しているのではないかという批判をしている。その真偽についてはなかなか調査しがたいものがあるし、元素転換説に関して言えば、ケルヴランの学歴についてはそれほど大きな問題ではないと私は考えている。日本でも一つの大学に20年も勤めれば大抵の人間は名誉博士号をもらえるシステムになっている。つまり名誉博士号というのは優れた研究をした人物に与えられるものではなく、単なる皆勤賞なのである。

日本や韓国ではそのような学位は一定の社会的効力をもつもののようだが、この人大丈夫かな?というような名誉博士を目にすることもしばしばである。そしてマスコミや一般大衆はその肩書きに囚われて、その人の主張の正しさを重んじるもののようである。

ヘルムートにはそのような瑣末事に囚われるのではなく、もっとフランス語を勉強してケルヴランの論争等について調査するほうが有益だと忠告しておいた。そのために必要な資料なら送ってやるといったのだが返事はなかった。
彼にもう少し才能があれば次のフリタージュ・ブックの英語版の共同制作を提案するところだが、器量のない者とは語るに能わずである。

|

« 過去と未来のフリタージュ | トップページ | エネルギーを楽しむ時代 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/158760/17080918

この記事へのトラックバック一覧です: 彼の地人なく:

« 過去と未来のフリタージュ | トップページ | エネルギーを楽しむ時代 »