キエフ・グループの研究書(2)
ヴィソツキー博士のメールは前述の著作の件ではなく、昨年出版された『活性水の生物物理学概論』に関するものらしい。これについては共著者であるスミルノフ博士からもメールを頂いたが、ヴィソツキー博士の依頼とは若干話にずれがあるので現在確認している段階である。
彼らの前作の『生体系における同位体の元素転換と核融合』についてだが、この著作は日本国内で取り扱っている所はないようである。私もその存在を知ったときから入手しようと探していたのだが、どこで取り扱っているのかわからなかった。そこでヴィソツキー博士に直接購入したいというメールを送ったところ、アメリカのインフィニット・エナジー社(http://www.infinite-energy.com)で取り扱っていることを教えてもらい、入手した次第である。
「インフィニット・エナジー」は常温核融合の専門誌だが、キエフ・グループの論考をたびたび掲載したこともある。40ドル程度で頒布されているので関心のある人は取り寄せてみるのもよいだろう。
ただしあまり強くはお勧めできない。まず第一に、この著作はロシアの出版社から発行されているせいか、たまに白紙のページや部分的に汚れているところがあったりする。これまでに3冊買ったうちの1冊にそのような不良本があったのでIE社にクレームをつけたのだが、次回の注文から10ドル引くと言ってきた。返品や交換はしてくれないようなので注意が必要である。
もう一つは、この著作はロシア語と英語のバイリンガル構成になっているのだが、彼らの英語はかなり理解しにくいものであり、しかも内容が専門的であるため興味本位で読もうとしても途中で挫折する人がほとんどだと思われるからである。
第二作の『活性水の生物物理学概論』も入手してはいるが、フリタージュと関連する研究内容ではないので翻訳は進めていない。しかしなかなか興味深い研究であることは確かである。
彼らによると、日本のある企業がこの研究に関する技術に関心を示しているらしい。そこで、かねてより彼らの研究に着目していた私に仲介役を期待して連絡を取ったようである。
しかし、あいにく私は彼らの研究に対する関心が異なっている。どのような話になるかはわからないが、明確な情報が得られれば可能なサポートはしてみたいと思っている。
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