健康デザインの小冊子
先日ある小冊子を頂いた。それは「常識が変わる-不老の薬草シリカ」というタイトルのリーフレットである。この小冊子は東大の農学博士であり、㈱健康デザイン(http:www.kenko-d.co.jp)の研究開発部顧問をされている宇城正和氏の監修によるものである。
話はだいぶさかのぼるが、たしか昨年の夏頃のことである。実家に戻ると家人から「ウシロさんという方から電話があった」と伝えられた。「ウシロさん?」そこで私は数日前に頂いた手紙のことを思い出した。
その内容によると、㈱健康デザインはカナダにあるフローラ社の日本総代理店であり、ケルヴランの特許抽出法に基づく「フローラ・シル」、あるいは「ベジ・シリカ」という珪酸サプリメントを販売している会社だという。そしてそのための小冊子を制作するためにケルヴランの翻訳書を購入したいという主旨であった。
おり返し私は宇城氏に電話をかけたのだが、ケルヴランのことに限らずいろいろとお話させて頂いたことが思い出される。そして翻訳書をお送りした後にもご連絡をいただき、『生物学的元素転換』に掲載しているラットのX線画像などをお送り差し上げた。
そしてようやく小冊子が完成したということで、一冊寄贈して頂いたのだが、紙数等の制約があるにもかかわらず、ケルヴランの研究についても詳しく取り上げていただいている。私も少しはお役に立てた感じがして嬉しく思う次第である。
小冊子の内容はスギナの有機態シリカが骨密度の増加を促進することがわかりやすく説かれており、宇城博士はもう少し元素転換について記述したかったそうだが、私としては良い仕上がりになっていると思える。また巻末には私のHPや翻訳書についても取り上げて頂いており、その好意的なご配慮には感謝したいと思う。
ただ、これは博士にも申し上げたのだが、ケルヴランがそのような特許を取得しているかどうかは今のところ確認できていない。デンマークのフェロザンが生産している「ケルヴランズ・シリカ」のパンフレットにも同じような記載があり、このことはどうも業界の定説とされているらしい。しかしその話の出所については私もよくわからない。
ケルヴランのプロフィールから見るとそのような特許を取っているとは考えにくいが、もし正式に特許を取得しているのであれば国際的な特許公報などに記録が残っているはずである。しかしケルヴランが他の研究者や製薬会社の委託を受けていた場合には、その会社のエージェントの名前で特許申請がされている可能性もあるので、ケルヴラン自身の名前で特許が見当たらないからといって一概に否定はできない。このあたりが調査の難しいところではある。
しかし、いかなる形であれケルヴランの名が世に知られ、その研究に関心を持つ人が増えてくれれば、こうしたミステリーの一つぐらい残しておいても良いかもしれない。
㈱健康デザインのサイトにはいま話題のデトックスの話などもあり、知識のある人には興味深いだろう。ことさら宣伝というわけでもないが、ケルヴランの名を冠した健康食品なら、もしかするとフリタージュの味がするかもしれないと思う次第である。
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