2017/05/20

『MRETウォーター・サイエンス』の完成

かつて『未来のフリタージュ』が最後のフリタージュ・ブックスになると記した覚えがある。それはたしかに間違いではなかった。ちょうど一年前までは―

昨年の5月も今日のような五月晴れだった。少し暑く思われるようなこの時期に、奈良で第2回フリタージュ会議をドクターとともに行なったことが思い出される。

時期的なものもあり参加者はごく少数だったが、それでも参加者の方々のドクターの研究に対する関心は高く、私にとっては印象深いひとときだった。特に生物学的元素転換だけではなく、MRETウォーターに対する関心も高かったことが少し意外でもあった。

その頃、ドクターの著作『活性水の応用生物物理学』の翻訳はほとんど休止状態だった。9章の中で翻訳が完成しているのは第6章だけだった。300ページ以上もあるこの著作を翻訳することは至難の技であり、たとえ完成しても読みたいと思う人はごくわずかだろう。そう考えて別の作業を優先していたのである。

しかしフリタージュ会議を終えてドクターを見送り、帰りの電車の中である思いが浮かんでいた。たとえ完成することができなくても、もう一度翻訳している資料をとりあえずまとめてみようか。見知らぬ町並みを眺めながら、そんなことを考えたのである。

そこから事態は少しずつ動き始めた。放置したままの翻訳原稿をまとめなおし、翻訳作業の計画設定と全体的な再構成を進める作業に着手した。各章に収録されている研究内容は相互に関連している部分もあるので、完全に切り離した形式では理解しにくいものになる。そう考えて第1~4章と第5~9章の二分冊にすることに決定した。

各章の翻訳作業を進めるとともに完成した原稿を再チェックし、不明な点はドクターに質問するという作業を同時進行で進めていった。かつてドクターはこの著作の翻訳はダイジェスト版にすればいいのではないかと言っていたが、私は全体的に完成させることにこだわった。こうして8年の歳月をかけて『MRETウォーター・サイエンス』<物理化学編>と<生物学編>が完成したのである。

Mws01おそらく一年前の体験がなければ、この翻訳書は完成しなかったかもしれない。その意味では何かに導かれたような気もする。ともかく現在は病床にあるドクターに完成の報告ができたことは幸いだった。

この『MRETウォーター・サイエンス』はMRETウォーターに関する包括的な研究書であり、活性水に関する研究書としても世界最高レベルの内容ではないかと思う。そしてこの研究書はMRETウォーターによる実験データ以外に、もう一つの重要な事実を提起している。それは生物学における重要な発見であり、読者の方々に直接確認して頂きたい。

Mws02この『MRETウォーター・サイエンス』は非常に専門的な研究内容を収録しているので、一般の方に市販するつもりはない。当社からMRETアクティベーターを購入された方の中で、さらにその活用方法を研究したいという志をもつ方だけに頒布したいと考えている。

そしてそのような方々とともにMRETウォーターの応用性についてさらに検討していきたいと考えている。そこに至って初めてドクターとの約束を果たせたといえるだろう。

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2017/05/08

講演会延期のお知らせ

今月27日に予定されていた講演会について七沢研究所のスタッフと協議していたが、ヴィソツキー博士の講演を希望する参加者の方が多いということもあり、講演会の開催はいったん延期するほうが良いという結論に達した。

講演会を楽しみにされていた方には大変申し訳ないが、やはり研究の当事者であるドクターの生の声を聞くことは重要である。

おそらくドクターは今頃リハビリに励んでいると思うが、煩わせることのないようにあえて連絡は取らないようにしている。
来月以降には退院もできると思われるので、ミハイルに状況を確認して今後のことを検討したいと考えている。

ドクターの体調は心配だが、必ず研究生活に復帰されることを私は信じている。そして皆さんもいつか再びドクターとお会いできることを信じて頂きたい。

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2017/05/03

講演会について

今月の27日に開催される講演会はドクターの来日が不可能になったため、私が代わりにドクターの研究内容を解説することになった。

ドクターの来日を楽しみにされていた方には申し訳ないが、これまで生物学的元素転換を追究してきた経緯を踏まえて、このブログにも書いていないことも含めた包括的な話をしてみたいと考えている。

また昨年の講演会は質疑応答の時間がとれなかったが、今回は参加者の皆さんのご意見をうかがう時間もとれると思われる。

そして時間があればMCTを開発したタシレフ博士の動画も上映したい。これは過去のフリタージュ会議でも公表していないものだが、MCTを使用したセシウム浄化システムの具体的なヒントになるだろう。

ドクターがいないことはきわめて残念なことだが、重要なことは私たちがその研究成果をどのように生かし、受け継いでいくかということである。
その意味でしかるべき志をもつ方々と有意義な会合にしたい。そしてそれは将来的にドクターと再び共同研究を進める上で重要な礎石となるだろう。


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2017/04/30

緊急事態

緊急事態が発生した。

つい先ほどドクターの息子のミハイルから連絡が届いたのだが、10日ほど前に胸の痛みを感じたドクターは救急車で救命センターに運びこまれたという。

幸い一命は取りとめたようだが、冠状動脈にステントを入れる手術を受けたということなので、おそらくはアテローム性動脈硬化症ではないかと思われる。

ミハイルによるとドクターの容体は安定しているということだが、今後リハビリに二週間以上かかる見通しなので、5月の来日は難しいとのことだった。

すでに七沢研究所ではドクターの講演会の準備をしていて、参加予約をしている方もおられるだろう。
しかしドクターの来日が難しくなったので、今後対応を協議する予定である。

誠に残念なことだが、ドクターの状況が気がかりである。講演会に関しては七沢研究所の意向を確認して改めてお伝えしたい。

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2017/04/17

小冊子『MRETウォーター』

昨年のヴィソツキー博士の講演会以降、MRETアクティベーターを注文される方が増えてきた。以前に制作していた小冊子『MRETウォーター』は完売していたので使用マニュアルや体験談等の資料を同封していたのだか、やはりまとまった小冊子が必要かもしれないと思い、少しずつ制作を進めていた。そしてようやく『MRETウォーター』の新版を完成することができた。

Apr12213以前に制作した小冊子はスミルノフの論文を10本ほど翻訳して5年がかりで作り上げたものである。しかしスミルノフの論文のほとんどはヴィソツキー博士の研究を流用したものであることから、5年かけて制作した原稿を全て破棄し、全く新しい形に作り変えることにした。

すでにヴィソツキー博士の研究書である『活性水の応用生物物理学』も完訳しており、その専門的な内容を初めての方にもわかりやすく伝えるため、ある程度大まかな形でMRETウォーターのコンセプトを理解できる内容に仕上げたつもりである。

この新しい小冊子『MRETウォーター』は当社よりMRETアクティベーターを購入された方にのみ提供する資料のため、一般に販売するつもりはない。ただし5月に甲府の七沢研究所でヴィソツキー博士の講演会が開催されるときには、参加者の方に資料として提供する予定である。

MRETアクティベーターを購入された方、そしてMRETウォーターに関心をもっている方はこの講演会で必ず得るものがあるだろう。ぜひ楽しみにして頂きたい。

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2017/03/14

ヴィソツキー博士の講演会

来たる5月27日にヴィソツキー博士の講演会が東京で開催される予定である。
詳細については七沢研究所のホームページ(https://nanasawa.com)にてご確認の上、参加申し込みをして頂きたい。

今回の来日は、東京で開催される学会に参加するためにドクターから照会を受け、昨年と同様に七沢研究所からのサポートを頂いて実現されるものである。

昨年の講演会はかなり時間的にシビアだったが、今回の講演会は元素転換にテーマを絞り、十分な時間をかけて行なわれる予定である。

詳細については今後検討する予定だが、有意義な会合にしたいと考えている。
関心のある方はぜひご参加頂きたい。

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2017/02/06

The mystery of biological transmutation

Feb04197最近入手した本の一つに "The mystery of biological transmutation"というものがある。この本は2014年にイギリスのスカラーズプレスから出版されたオンデマンドブックである。

私はかなり以前からこの本の存在は知っていたが、これまであえて注文しなかった。というのもオンデマンドブックはいわば簡易的な自費出版本なので、この本の内容もすでに知っている資料をまとめたものだろうと考えていたからである。

今回取り寄せたのも特別な期待があったわけではないが、ともかく内容を確認してみようという気になっただけである。50ページぐらいの本だが、予想どおりビベリアン博士の論文やヴィソツキー博士の研究が引用されている。この本の著者のオリオン・レコスはアメリカ・ワシントン州の生物工学者ということだが、緑化事業のビジネスも行なっているらしい。

Feb04198引用されている研究は既視感のあるものばかりだが、一つだけ興味深い発見があった。それはケルヴランとJ・E・ツンデルが行なったオート麦の栽培実験をレコスが追試していることである。

実験の詳細は確認の余地があるが、この追試実験の組成分析ではケルヴランの実験ほどのオーダーではないがカリウムやカルシウム、マグネシウムの変動が生じているようである。しかしレコスはそれを安直に元素転換反応に結びつけようとはしていない。

レコスは実験に使用された容器や水、空気等への移動の可能性を綿密に分析している。それと同時にオート麦から検出された大腸菌やサルモネラ菌も調査しており、それらが関与している可能性にも言及している。

その意味でレコスの見解は公正であり、フリタージュ反応に対する現代的なアプローチの一つとして意義はあると思われる。いずれ時間ができたら詳しく調べてみたいと考えている。





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2017/01/25

モスクワ・コネクション

先日、モスクワ大学のサイトの中からコルニロバ博士のプロフィールページを発見した。

http://istina.msu.ru/profile/kornilova_alla/

それぞれの論文に直接アクセスできないのは残念だが、コルニロバ博士の研究者としてのキャリアを確認できることは興味深い。ロシア語表記がメインだが、ドクターとの共同研究の経緯も確認することができる。

コルニロバ博士はドクターと20年にわたって共同研究を行なっているが、私自身はコルニロバ博士と直接コンタクトを取ったことはない。以前に広島の会社にプレゼンに行ったときにコルニロバ博士の来日の話も出たのだが、クライアントがまずはドクターから話を聞きたいということで実現しなかった経緯がある。

ヴィソツキー博士の著作や論文でコルニロバ博士の名前はよく目にするのだが、彼女自身が論文を記述している部分は見当たらない。おそらくそれぞれの研究の概要は協議していると思うのだが、その実施はドクターがイニシアティブをとって進めており、キエフ大学ではできない実験や分析の部分をモスクワ大学のコルニロバ博士が担当しているようである。

元素転換にしてもMRETウォーターにしても、その研究の実施においてはキエフ大学のドクター一人で行なったものではなく、モスクワ大学のコルニロバ博士や関連する研究機関の協力によって成立している部分は大きいと思う。

ちなみに前回の特許の代理人のA・D・クダコフもコルニロバ博士の同僚であり、以前にパワーポイントに名前が出ていたエレーナもモスクワ大学の経済学者である。その意味ではモスクワ大学関係者とのコネクションがドクターの研究活動に重要な役割を果たしていることは明白である。

ヴィソツキー博士は純粋に物理的なコールド・フュージョンやCCS理論に関してはプロトン21のS・V・アダメンコ博士と共同論文を出すことが多い。つまり理論物理学に関してはアダメンコ博士とタッグを組み、X線バブルキャビテーションなどの実験物理学に関する研究ではコルニロバ博士と協力体制をとるようである。

ドクターの研究活動をさらに推進するためには、彼らとの協力体制も今後重要になってくるだろう。

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2017/01/03

ヴィソツキー博士の特許資料

昨年の第2回フリタージュ会議のときに、ヴィソツキー博士から教えてもらった元素転換反応に関する特許資料を少しずつ調べている。

2014patent
この特許資料は放射性核種を含有する水の浄化処理に関するものだが、2015年10月25日に公表されたものであり、ヴィソツキー博士とコルニロバ博士の連名で取得されている。ちなみに代理人としてA・D・クダコフという名前があるが、この人物はコルニロバ博士の同僚のようである。

この特許資料はロシア語で記述されているので、すぐにその内容を完全に把握することは難しい。しかしキーワードを見つけて過去の論文と照合すれば、全体的な概要を理解することは可能だと思う。

そこで英文のアブストラクトを少し翻訳してみたのだが、重大なことに気づいてしまった。その文章は明らかにドクターの英語とは異なる記述である。ということは、この特許資料はドクターが書いたのではなく、モスクワ大学のコルニロバ博士と代理人のクダコフがまとめた可能性が高い。

この特許資料は今後ドクターの研究を実用化するうえで非常に重要な資料なので、少しずつ翻訳していきたいと考えているが、ドクターが直接記述したものでないとすれば難航が予想される。しかしとりあえず前に進んでいくしかないだろう。フリタージュ研究に後退はありえないのだから。

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2016/12/26

ローマの中空十二面体

ゼムリアの資料を調べていて少し興味深いものを発見した。それは「ローマの中空十二面体」というものである。

ギリシャの哲学者プラトンは対話篇『ティマイオス』の中で、後に「プラトン立体」と呼ばれることになる正多面体について記しているが、いくつかの古代文明の出土品には多面体の形状をもつものが発見されている。その中でも特に奇妙なものは正十二面体の形をした人工物であり、それは通称として「ローマの中空十二面体」と呼ばれている。

Dodec1この「ローマの中空十二面体」の一般的な形状は正十二面体の各面に円形の穴が空いており、また各頂点には小さな球状の突起物が付いている。

中空十二面体の最も古い出土品はBC10世紀頃の古代イタリアのもので、エトルリア文明の産物と考えられている。またAD2世紀前後にはヨーロッパ各地で作られていたと見られる。

同様の形をした出土品はAD4世紀頃のアメリカでも発見されており、またBC5世紀頃のタイでは純金製の中空十二面体が発見されている。しかしこれらの中空十二面体がいかなる意図によって作り出され、またどのような形で使用されたのかについては全く不明とされている。

1142199_1ブルガリアの研究者R・コストフによると、中空十二面体は12枚の面をもっているためカレンダーや占星術の道具だという意見もあるが、純金や青銅で作られている点を考えると何らかの宗教儀式の用具かもしれないという。

私から見ると、この中空十二面体の形状はMRETウォーターのクラスレート構造に酷似している。時代や場所も異なる地域からほぼ同じ形状をもつものが発見されているということは、古代文明を築いた人々は直観的に水の本質を理解していて、それを普遍的な象徴として表現したのかもしれない。興味のある人は "Roman Dodecahedron"で検索してもらえば新しい知見が得られるだろう。



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