2023/09/14

モロッコの地震と原子核パリンジェネシス

先日モロッコでM6.8の地震が生じ、各地で大きな被害が出ているらしい。この地震の震源地はマラケシュ南西部のアトラス山脈とされている。

ケルヴランの盟友、G・シューベルはモロッコ地質調査局の局長を務めており、アトラス山脈のみならずモロッコ全土の地質調査を行なっていた。特に今回の震源地の近くにはティシュカやアズゴールといった花崗岩体が分布しており、これらに対してG・シューベルは強い関心をもっていた。

というのも、その地域は花崗岩質マグマを生成する地質条件をそなえておらず、このような花崗岩体が形成されることはまず不可能な状況だったからである。

これについてはG・シューベル以外にもH・テルミエなどが指摘しており、こうした事実を踏まえて彼は原子核パリンジェネシス仮説を提唱したのである。

もちろん今回のモロッコの地震と原子核パリンジェネシスを安易に結びつけるわけにはいかないが、プレート境界のないアフリカ北西部におけるこれほど大きな地震の原因を未知の活断層に帰結させることは難しいのではないだろうか。

また今回の地震には不思議な発光現象も生じていたという。もしかすると原子核パリンジェネシスによってこれらの現象を包括的に解釈することが可能になるかもしれない。

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2023/08/06

異次元の扉

インプラント実験が公表された2020年には、別の論文の中できわめて興味深い実験が提示されている。それは電磁波によるフリタージュ反応を示唆する内容である。

具体的には嫌気性微生物の共生組織にある種の電磁波を照射したところ、ストロンチウムとカリウムの転換反応が促進されたと記されている。

この電磁波の詳細は不明だが、X線バブルキャビテーションの研究から派生したものであり、分子構造の中に衝撃波を生じることによって人工的にCCSを生じさせるものらしい。

これまでにこのような研究は存在しないので、どのように評価すべきか迷うところだが、ドクターはこの衝撃波によってチタンのコールドフュージョンの実験も行なっている。しかし金属と生物組織では電磁波の吸収作用も異なるので、実際にCCSが実現されたかどうかは不透明である。

もし電磁波によって元素転換反応が促進されたのであれば、それはフリタージュ研究における新たな知見ともいえるが、それと同時に様々な疑問が生じることも事実である。

ある特定の電磁波がフリタージュ反応を誘導するトリガーになるなら、その作用メカニズムはどのようなものなのだろう?それは放射能のホルミシス効果のようなものなのだろうか?あるいは特定の遺伝子の発現を促すシグナルなのだろうか?

この研究自体は大きな意味をもつものだが、そこには異次元の扉の奥にある深い闇が広がっているのである。

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2023/06/26

〈内なる調和〉

ドクターは2020年にインプラント実験に関する論文を公表している。これはインプラント周囲炎と呼ばれる疾患にフリタージュ反応が関与しているという内容である。その研究に対する評価は今後の課題ではあるが、人体のマイクロバイオームについての独創的な知見であることは疑いない。

コロナも終息の兆しを見せているが、銘記しておくべきことは決してコロナウイルスが消滅したわけではないということである。目には見えないが、私たちの周囲にはバクテリアやウイルスが蔓延しており、私たちの体内にも数多くの微生物が生息しているのである。

よく知られているのは腸内細菌だが、これは1000種類以上の微生物が100兆個も存在すると言われており、その活動は免疫細胞にも大きな影響を与えている。また虫歯を作り出す微生物は口腔細菌と呼ばれており、口の中に700種類以上のバクテリアが1000億個も生息していると言われている。

ドクターのインプラント実験はこの口腔細菌による元素転換反応を示唆するものだが、たとえば歯周病がメタボリックシンドロームを引き起こすメカニズムにも、このような口腔細菌の特殊な反応プロセスが関与しているのかもしれない。

腸内細菌も口腔細菌も食生活やストレス、体調管理などのセルフメンテナンスによってマイクロバイオームの構成も変化していくだろう。それによって体内のフリタージュ反応の最適化と効率化を実現する方法論も確立されてゆくと考えられる。そこに見出だされるのは自己と他者の共生による内なる調和という境位なのかもしれない。



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2023/05/03

ケルヴラン・ボロトフ反応

少し前に知ったことだが、最近何人かの研究者の間でケルヴラン・ボロトフ反応というものが話題になっているらしい。これは酸水素ガスなどによる金属燃焼に生じるとされているが、具体的にはアルミニウムと窒素が融合してカルシウムが生成されるという反応である。

これは1996年にB・V・ボロトフという人物が自身の著作の中で提唱したものらしいが、その詳細については今のところ不明である。

『生物学的元素転換』には元素転換反応に関する四つの回路が提示されているが、ケルヴランの著作や論文には Al+N=Ca という反応式はないので、そこに付け加えるつもりはない。また窒素は通常分子の状態で存在するので、窒素原子が核子クラスターとして機能することも考えにくいことである。

もう一つの問題は、アルミニウムは同位体が一種類だが、カルシウムには複数の同位体が存在する。つまりケルヴラン・ボロトフ反応が生じるとカルシウムの同位体比は変化するはずである。しかしこの反応に言及している論文ではそこまでの検証は行なわれていない。

ケルヴラン・ボロトフ反応が普遍的に起こりうるなら、たとえばマグマに含まれる窒素成分のガスがアルミノ珪酸塩鉱物と反応して石灰岩を形成する可能性も考えられる。地質学的な検証としては、アルミニウムの原料のボーキサイト鉱床に付随する石灰岩のカルシウムに同位体比の異常が観察されれば研究する価値はあるかもしれない。

フランスの地質学者B・シューベルは岩石に含まれるマグネシウムとアルミニウムの相関性を提起したが、この問題についての見解を尋ねてみたいものである。


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2023/04/10

MRET-CDR

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すでにBASEにもリストアップしているが、MRETウォーターに関する資料を集約したCD-ROMを制作した。このMRET-CDRにはMRET関連の26本の論文が収録されている。

MRETウォーターの研究については、これまでに小冊子『MRETウォーター』と専門的な研究資料『MRETウォーター・サイエンス』を制作している。これらの資料は包括的な内容なので、一般的には十分なものだと思われる。

以上の著作はドクターの研究に基づくものだが、MRET-CDRはパテントホルダーのI・V・スミルノフの論文によって構成されている。これらはドクターの研究と重複する記述もあるが、MRETウォーターの多角的な研究のヒントにはなるだろう。

今のところ部分的な翻訳しかしていないので英文の論文のみを収録しているが、将来的にはもう少し内容をアップグレードしたいと考えている。



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2023/03/11

MRETアクティベーターのオプションモデル

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第3世代のMRETアクティベーターは機能的にも進化しているが、使用して気になるのはボトルの重さである。スタンダードタイプのボトルの重量は454gで、2リットルの水を入れると2454gになる。頑丈ではあるが片手で持ち運ぶのはちょっと力仕事になる。

そこでかねてよりコンパクトなボトルを探していたが、ようやく適合するスリムボトルを入手できるようになったので、オプションモデルとしてリリースすることになった。

このスリムボトルの重量は271gで、従来のボトルの約60%という軽量化が実現された。最大容量は1.3リットルで、たとえば1リットルサイズのジュースやミルクなどを活性処理するのに適している。従来のボトルの容量は2リットルなので、用途に応じて使い分けてもらいたい。またスリムボトルは冷蔵庫にもそのまま収まるサイズなので活用方法も広がるだろう。

新しい季節にMRETアクティベーターのニューモデルを楽しんで頂ければ幸いである。


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2023/02/16

過去との対話

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『生物学的元素転換』の新版がようやく完成した。さっそく注文して頂いた方もいるが、期待に応える完成度になったと自負している。

今回のオペで重視したのは読みやすさというポイントだが、それは過去の自分自身と向き合うことを意味している。

言葉の感覚というものは時代によって変化するものだが、自分にとってはごく普通であり、違和感を感じることはない。しかし他人の言葉や文章には独特の癖があり、違和感を覚えることも多いものである。

おそらく私の翻訳した文章も人によっては違和感を感じる場合もあるだろう。また原文に忠実な翻訳ほど、かえって分かりにくい表現になることもある。

そこで特に多用しているフレーズを別の表現に言い換えたり、全体的なバランスを考慮して文章を組み換えてみたりしてみた。また読みやすければいいというものでもないので、あえてアクセントとなる所は残しておいた。

過去と現在の自分から生まれた新しい『生物学的元素転換』を楽しんで頂ければ幸いである。


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2023/01/15

『生物学的元素転換』第13刷

『生物学的元素転換』の在庫が少なくなってきたので新版制作に向けてオペを進めている。三年ぶりの改訂になるが、内容的に大きな変更点はない。文章としての読みやすさに重点をおいて全体的な編集を行なっている。毎回このオペにはかなりの時間とエネルギーを費やしているが、本の価格は変更しない予定である。

この著作は1966年に公刊されたものだが、ケルヴランとしては初期の三部作以降の普及版といえるものであり、レマール・ブーシェ法との関係性があった時代でもある。そのため第一章は元素に関する化学知識の復習になっており、また比較的農業に関する内容が多く収録されている。

第一章はある意味番組の前説のようなものなので省略しても構わないと思うが、ケルヴランの認識や元素転換に対するスタンスもかいまみえる部分がある。また個人的な判断で原書の内容を取捨選択するのもどうかと思うので、このまま残しておこうと思う。

今月末にはオペを完了し、この古くて新しい著作の新版を制作したいと考えている。

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2022/12/14

『生物学的元素転換』の解説動画

本日『生物学的元素転換』の解説動画が公開されたのでお知らせしたい。

https://youtu.be/mlrve0e1sVQ

生物学的元素転換については以前からネット上でも様々な形で取り上げられているが、その中にはネットの情報を寄せ集めただけで、フリタージュ・ブックスを一冊も読んでいない人がもっともらしいことを書いているものも多い。世間のレベルはしょせんその程度である。

しかしこの動画を作成された方は『生物学的元素転換』の内容をきちんと理解されており、また動画作成について事前にご連絡を頂いている。

今後も生物学的元素転換に関する内容をご紹介して頂けるようなので、関心のある方はチャンネル登録されると良いと思う。

私自身もフリタージュ研究に関してこのような動画を作成することは不可能ではないが、今は資料の翻訳などを行なっているため、時間的にも難しいところである。

しかし『生物学的元素転換』をお読みになった方がこのような動画を作成されるのは、関心をもつ人にも参考になると思われる。

21世紀の新たな知見としてフリタージュが脚光を浴びる日はそう遠くないのかもしれない。

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2022/11/24

共振する意識

BASEショップから久しぶりに10%OFFクーポンがリリースされた。

11/25-27の期間になるが、年に一度あるかないかのチャンスなので MRET関連商品の購入に活用して頂ければ幸いである。

もちろんスルーすることも自由だが、チャンスをチャンスと思うか思わないか、それだけで未来は変わってくる。

意識レベルの問題かもしれないが、ハードルを超えるためにはハードルよりも足を高く上げなければならない。

価値のわからない人ほど価格にこだわるものだが、そういう人はハードルを少し下げても飛ばないのである。

みずから同じ選択をしておいて、変わらない現実に不満を抱いている。そういう人の目の前をチャンスは通りすぎてゆく。

自分の意識が何と共振しているのかを深く見つめてもらいたいものである。

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