『ガンマ線レーザー』
ケルヴランは元素転換に関する研究書を9冊も公刊しているが、ドクターの著作は意外と少ない。フリタージュとMRETウォーターに関する研究書はすでに翻訳しているが、それ以外の著作としては1989年に公表された『ガンマ線レーザー』が上げられる。これは当時の共同研究者のR・N・クズミンとの共著として公刊されたものである。
ドクターの専門は放射線物理学であり、博士論文もメスバウアー効果に関する研究だった。また『生体系における同位体の元素転換と核融合』にはフリタージュ反応を検証するためにレーザーTOF質量分析器が使用されているが、翻訳の完成度を高めるためにこの装置はどこのメーカーのモデルかを尋ねたところ、これは自分たちで製作したものだという回答だった。パソコンの自作とは少し異なるかもしれないが、おそらく各メーカーのパーツをアセンブリ結合したものなのかもしれない。
この著作はちょうど常温核融合が発見された年に発行されており、フリタージュ研究とは無関係だが、放射線物理学に関するドクターの見識を示すものであり、分析データの信頼性を保証する証左とも言えるだろう。また後の様々な実験においてドクターは異なる分析機器を使用しているが、それも放射線物理学の知識に基づいて選択されていることが理解されるだろう。



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