2019/11/04

『生物学的元素転換』第12刷

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久しく在庫がなくなっていた『生物学的元素転換』の新版が今月完成する。

前回のロットが完売したのは昨年の年末ごろだったと思う。すでに内容の改訂は終えていたので、いつでも新版を制作することは可能だった。しかし私の中には一つの想いが去来していた。それはすでにこの本の役割は終わったのではないかという兆しである。

もちろんこれまで同じように普及することはやぶさかではない。フリタージュ研究においてこの著作は古典的象徴ともいえる作品である。しかし、はたしてどれほどの人がこの本の内容の本質をつかんだといえるのだろうか?

現代ではヴィソツキー博士を初めとして様々な研究者が生物学的元素転換を研究している。その意味ですでにケルヴランの時代は終わったといえるだろう。だとすれば、この本をなお世に問う意味と何なのか?

巷には同じネタでいろんな本を出版している「印税狂い」がいるものだが、弊社のフリタージュブックスは内容的な重複をできるだけ避けるようにしている。それは一つ一つの著作にはそれぞれの役割があると考えているからである。しかしその背後には「生物学的元素転換の本質を理解するために問いを深める」という統一的なテーマが存在する。もしその本を読もうとする人にそのような志がなければ、それはただの無駄づかいと言えるだろう。

この本を鏡に、あなた自身の志を見つめ直してもらいたい。

 

 

 

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2019/10/01

MRETモバイルセット

昨年の後半からMRETアクティベーターの新しいモデルとしてMRETジェイドとMRETハイドレーターを紹介している。もちろん私もこれらのモデルを日常的に使用してきたが、ポータブルモデルとしてガラスボトルは少し重いのではないかという印象を抱いていた。実際使用しているうちにプラスチックホルダーを強く押し込むとガラスボトルの縁が欠けてしまったことがあった。ガラスという素材は衛生的ではあるが、持ち歩くのには多少気を使う面もある。そこでいろいろと検討した結果、MRETモバイルセットとして新しくリリースすることになった。

Mb02MRETモバイルセットは(1)MRETモバイルユニット(2)ジョイントホルダー(3)リングプレート(4)USBケーブル(5)ウォーターボトルの5点で構成されている。MRETアクティベーターは家庭用電源を使用して大量の水を活性化できるが、MRETモバイルはリチウム電池を内蔵しているので、アウトドアや旅行先などコンセントのない環境でも活性水を作ることができる。

MRETアクティベーターは専用のアクリルボトルを使用しているが、MRETモバイルは様々な口径のボトルやグラスに対応するためにジョイントホルダーとリングプレートが付属している。またウォーターボトルはサービス品だが、モバイルユニットを載せて水を活性化すると、そのまま冷蔵庫に保存できて便利である。

 

Mb01MRETモバイルに内蔵されているリチウム電池は安全性を考慮して容量はそれほど大きくないが、初期状態で1分間充電すると約45分間使用することができる。5分タイマーではあまり活性効果を感じないという場合は、上部パネルのスイッチを何回か押してもらえばいい。

先日親族の食事会があったのでMRETモバイルでビールを活性化していると、甥っ子たちが興味を示してジュースを活性化したりしていた。酒の肴ではないが、そのようにMRETモバイルを楽しんで頂ければ幸いである。

 

 

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2019/09/21

ルシアンの策謀

L・スービエとR・ガデがバランジェの再現実験を実施した期間は1961年4月17日から5月25日とされている。この実験自体はアカデミーとは直接の関係はないが、後の異端審問を受けて1972年1月にS・エニンによって農学アカデミーの定例会議で公表されている。

ガセロンによると、実は1963年2月の農学アカデミーにおいてルシアン・オドディールという人物がバランジェの研究を批判しており、そこには二つの組織が関与しているという。その組織とはスービエが所属していた国立窒素産業協会(ONIA)とアルザスカリ岩塩商社(SCPA)である。

ONIAとSCPAはいずれも化学肥料の原料を供給する企業体であり、共同の農業研究も行なっていたという。両社は当時国策として推進されていた化学肥料による合理的な農業生産を支える役割を担っていた。

バランジェを批判したとされるL・オドディールは農学アカデミーのメンバーであるとともにSCPAの理事も務めていた。詳細な経緯は明らかではないが、ONIAとSCPAはバランジェの研究について情報を共有しており、アカデミーの内外でその言動を封殺しようとしていたようである。そしてその動きはケルヴランの時代にはINRAのS・エニンとL・ゲゲンによって引き継がれるようになったといえるだろう。

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2019/08/29

機先を制するもの


Fms38kdtq-1_20190829094801今年1月にMRETのネットショップを開設してから7か月がたつ。この間にお問い合わせやご購入頂いた方には感謝に堪えない。私は商売人でもないのであまり宣伝めいたこともしていないが、BASEからクーポンが発行されるので、購入される方のメリットを考えてお知らせしておきたい。

8/30-9/16にかけてMRETネットショップ (https://frittage.thebase.in) で5%OFFクーポンを使用することができる。商品購入画面でクーポンコード<shop80thx>を入力して利用可能ということである。10月の消費税増税を控えてこの好機は見逃さないようにして頂きたい。

繰り返して言うが、私は商売人ではないのでしつこい宣伝はしたいとは思わない。増税後に購入したいという方はそれでも結構である。ただ、MRETアクティベーターに関心を持ちながらも、なかなか購入に踏み切れないという貴方にとってメリットのある情報を提供しているだけである。

またこれまでMRETアクティベーターを使用されている方の中には、もしかするとボトルにひびが入ってしまったという人もいるかもしれない。そのような方にも利用して頂ければ幸いである。(旧タイプのアクティベーターのボトルとは若干サイズが異なることは了解してもらいたい。)

人生とは選択の連続であり、人は無明にさまようものである。私を含め、他人の言葉に踊らされることなく、あなた自身の直観を研ぎ澄ませて頂きたい。これからの時代に機先を制するものはただそれだけである。

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2019/08/11

孤高の反乱

ガセロンの第3章「ピエール・バランジェとアカデミー」の冒頭部は次のような言葉で語り起こされている。

「私たちはここに、フランス科学アカデミーとフランス農学アカデミーに対してP・バランジェの研究論文を報告しようとした虚しい試みを提示しようと思う。というのもそれはこれらのアカデミーによって受理を拒否されたためだが、逆説的にその最終報告書の全体的な公表によって彼の実験の科学的価値が明白に示されているためである。」

まず注意しておくべきことは、ケルヴランはフランス農学アカデミーを舞台として論争を繰り広げたが、バランジェはそれ以前に科学アカデミーと農学アカデミーの双方に働きかけていたという点である。これは『フリタージュの真実』につながる大きな伏線になっている。

ガセロンの記述によると、バランジェは植物による元素転換の研究を1950年以降継続しており、1958年5月にフランス科学アカデミーに論文を提出したが、科学アカデミーのメンバーによる批判に基づいてその公表は拒絶されたという。これはケルヴランに関する公的記録を抹消した農学アカデミーと同じ構図である。この科学アカデミーの批判に対してバランジェは1959年1月に反論文書を送付している。そしてこの年の4月にバランジェの研究は『S&V』の記事として公表されている。このような文脈を考えると『S&V』の記事はフランス科学アカデミーに拒絶されたバランジェの反乱だったことが理解される。

当時バランジェはパリ理工科学校の有機化学研究所の所長を務めていた。レオン・ゲゲンによるとこの研究所はフランスでも由緒ある研究機関であり、その所長であるバランジェはフランスの科学界でも一目置かれる存在だったようである。アカデミー側としても彼の公表を無視することはできなかったらしく、1960年1月に農学アカデミーのL・スービエがバランジェに書簡を送り、研究内容の真偽を質したという。そしてそれを契機として1961年4月にスービエ・ガデ論文の元となる再現実験が行なわれたようである。

ところが話はそれで収まらなかった。バランジェと農学アカデミーとの亀裂はさらに深くなっていったと伝えられる。

 

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2019/07/22

エピソード・ゼロ

J・M・ガセロンがバランジェの研究をまとめた小冊子は三部構成になっている。その第1章はガセロンとバランジェの出会いに関する主観的な記述であり、私たちの関心事との直接的な関係はない。第2章はバランジェの研究に関する具体的な記述、特に1970年10月に公表された「最終報告書」を軸に彼の研究手順や実験結果の評価について記されている。

そして第3章ではバランジェとアカデミーとの関係性について、これまで明らかにされていなかった事実が収録されているが、それは『フリタージュの真実』のプレヒストリーとも呼べるものである。

『フリタージュの真実』はケルヴランの研究活動の全貌をフランス農学アカデミーでの論争を佳境として描き出しているが、その所々にはバランジェの存在が影を落としている部分がある。その最たるものはステファーヌ・エニンが公表したスービエ・ガデ論文だろう。この論文の経緯はこれまで謎とされていたが、ガセロンの記述によるとケルヴランの「異端審問」以前にバランジェとアカデミーとの間に生じた確執から派生したものであることが伺える。

まずは『フリタージュの真実』のエピソード・ゼロともいえるバランジェとアカデミーの関係性について焦点を当てていきたいと思う。

 

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2019/06/28

語られざる真実

『フリタージュの真実』はケルヴランの研究の沿革を概観することができる重要な著作であり、世界的にもこの本に記されているような真実を知る人は非常に限られている。しかしそこにはまだ深い闇に隠されているいくつかの謎が存在する。そしてその鍵を握っているのはケルヴラン以前に元素転換の研究を行なっていたP・バランジェである。

バランジェの研究については1959年の『S&V』に掲載された記事を収録しているが、それ以外に彼が元素転換について公表した論文は2本しか存在しない。バランジェは1955年から植物による元素転換実験を行なっていたと伝えられるが、その全貌はベールに包まれており、もはやそれを知る手がかりは失われたものと考えられていた。

ところがバランジェの死後、生前の彼と親交があったJ・M・ガセロンという人物がバランジェの遺族とコンタクトを取り、彼が残した膨大な研究資料を再構成して一つの著作を完成させていたのである。そしてそこには『フリタージュの真実』に残された謎を解明する<もう一つの真実>が記されていた。

はたしてケルヴランの影で語らずに去ったバランジェが残した真実とは何か。そして暗黙のうちに彼が何を目指していたのかを追求していこうと思う。

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2019/05/17

『シューマン共振概論』

シューマン共振についてはこれまでも様々な論文や著作が公表されているが、一年ぐらい前に『シューマン共振概論』という本を入手して少しずつ読み進めている。スプリンガー社から出版されているこの著作は現代におけるシューマン共振に関する研究書の中でも最高峰といえる内容である。

Photo この本はウクライナの地球物理学者、アレクサンダー・ニコラエンコと早川正士教授の著作だが、シューマン共振の豊富な観測データに基づいており、なおかつ理論構成がしっかりしている。ニコラエンコの英文はドクターと同じようにウクライナ訛りがあり、かなり専門的な記述も多いので初心者が理解することは難しいと思うが、 シューマン共振の一般的理解にしかない人にとっては挑戦する価値のある労作である。

 この著作の中で興味深いのは、シューマン共振の変動成分を観測することによって地震を予知することができると早川教授が考えていることであり、実際に台湾で起きた地震とシューマン共振の異常に相関性が観察されたと記されている。

この点については信憑性を疑う人もいると思われるが、地殻のプレート運動によって生じたピエゾ効果が空気コンデンサーとしての大気圏を通して電離層の変動に反映されると考えると理論的には納得できる。ただし、実際の観測データの異常を地震の前兆現象として捉えることはかなり困難な側面があるようにも思われる。

思えばこれまでにも地震の前兆現象として、地震雲や椋平虹、動物の異常行動などがその時々のトピックとして取り上げられてきたが、最近ではあまりそういう話を聞かないような気がする。シューマン共振だけでそれらを統一的に解釈することは難しいかもしれないが、地震による異常が何らかの波動として生物の脳波や電離層に影響を与えている可能性を考えてみるのも一興だろう。

天変地異とか驚天動地という言葉の奥には、実は知られざる天と地の相克が反映されているのかも知れない。

 

 

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2019/05/05

不可解なコリアン・レポート

昨年の5月、韓国のプサンで「放射性廃棄物の処理への微生物の応用方法に関する国際学会」が開催された。ドクターはビザの関係で韓国に行くことはできなかったが、元素転換に関するレポートを提出し、スカイプで部分的に参加したようである。

この学会で公表された論文は今年の2月に集約され、関係者に配布された。ドクターのレポートの内容は少し変更されている点もあるが、これまでの論文をほぼ踏襲したものである。

この論文集の中で注目すべき研究は4人の韓国人による「多成分の微生物によるセシウム137の放射能低下に関する実験」というレポートである。それによると、彼らは10種類の微生物をセシウム含有溶液に入れて放射線量を一か月測定したところ、最初の5日間は線量がわずかに増加したが、その後は次第に減少して、最終的に線量は15%減少したと報告している。そしてこの放射能の増減は元素転換プロセスが二段階で生じていることを示していると結論している。

この韓国人の研究レポートにはいくつかの問題点があるが、まず一つは実験に使用した微生物の学名を正確に記載していない点が上げられる。ドクターの著作や論文では、使用した微生物の名称は「エシェリヒア・コリK1」のように必ず国際的な学名で表記されている。しかし彼らの論文には「放射能耐性菌のバチルス属、嫌気性のラクトバチルス、好気性バクテリア」といった記述しかなく、使用された10種類の微生物の学名は明記されていない。

この点について韓国人研究者の一人にメールで照会したところ、現在特許申請中なので詳細を明らかにすることはできないという回答だった。その事情はわからなくもないが、研究情報が開示されないのであれば実験結果を検証することはまず不可能である。ただの自己顕示欲と承認欲求を満たすために論文を公表したのかと疑いたくもなる。

次に彼らはセシウム溶液の放射能をゲルマニウム半導体検出器で断続的に線量測定しているが、それ以上の調査、つまり微生物や溶液の組成成分やバリウムの同位体検出などを全く行なっていない。ドクターの研究を知っている人はわかると思うが、組成分析を行なわない元素転換の研究などありえないのである。それなのに線量の一時的な変化だけで元素転換反応が二段階で生じているなどという言葉に科学的根拠は全くなく、見当違いも甚だしいといえる。

断わっておくが、私は韓国の人々に特別な感情はもっていない。以前に韓国から『生物学的元素転換』を注文してくれた人もいたが、日本人と同じく細やかな気づかいのできる方だった。しかし真理を追究するためには一切の妥協や忖度は許されない。彼らがさらに組成分析をともなう調査を進めない限り、今の段階では研究ごっこと言われても仕方ないだろう。

 

 

 

 

 

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2019/04/12

水脈の行方

昨年の夏というと地元の水害が思い出されるが、奇しくも私はL・ポーリングの論文「水の構造」を翻訳していた。

ヴィソツキー博士はMRETウォーターの分子構造についてポーリングのクラスレート・モデルに適合するものと述べている。これについては物理的パラメーターに基づく間接的な証拠は提示されているが、動径分布関数のような直接的な証拠は示されていない。

ドクターの著作『活性水の生物物理学概論』にはX線回折法による動径分布関数について記述されているので、もしかするとMRETウォーターの動径分布関数も測定しているかもしれないと考えて問い合わせてみたが、残念ながらドクターはそのような分析は行なっていないとのことだった。

私はMRETウォーターの動径分布関数の測定データを導き出せば強力なエビデンスになるだろうと伝えたが、ドクターにその気はないようである。人間、年をとると他人の意見を聞かなくなるようだが、最近のドクターの頑迷さは目に余るものがある。クラスレートに関しては地元の岡山大学にも研究者がいるので、そこの准教授に論文を送ってもらったことがあったが、結局MRETウォーターの共同研究には至らなかった。

失意の中、私は一人でMRETウォーターの基礎的な検証を進めることにした。そこでまずポーリングのクラスレート・モデルの論点を再確認することにしたのである。ノーベル賞受賞者のポーリングの論文ならもしかすると誰かが翻訳しているかもしれないが、私は他人の色のついた翻訳を読むのは好きではない。

優れた科学者の重要な論文は原書で読むことが理想である。特に現代ではネットで寄せ集めた情報で空事をほざく連中が多すぎる。ネットで情報を検索することは悪いことではないが、一次資料まで遡って必ず正確性を確認する必要がある。「どうせばれないだろう」とサイトの情報をそのまま無断盗用している人間が多いようだが、少し調べればどこから盗用したのかわかる人間にはわかるのである。

話が多分にそれたようだが、ポーリングの論文を翻訳して気づいたことがある。それはドクターの理論には大きな盲点が存在するということである。そしてそこから私はMRETウォーターの新しいモデル、<CIG理論>を構築することになったのである。

 

 

 

 

 

 

 

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